「カールじいさんの空飛ぶ家」を見る

 日付は6日だけども、5日の最終上映だったんである。タダ券に300円払って、3D字幕版で。
 まあ3Dということに思ったほどの驚きはなかったんだけども、作品は、うむ、ピクサーだなあ、という楽しさ。主人公が杖(というか歩行補助具に近いのか?)ついた老人で、その旅の道連れになるのがデブでおしゃべりでお調子者の小学生の少年だというあたりがミスマッチ。
 しかしこの、親切の押し売りで老人と関わる少年が、東洋系の容貌に描かれてるせいか、どうも「グラン・トリノ」を思い出しちゃっていけませんでしたよ。いや老人はともかく、少年のキャラクターは全然違うんだけどね。それにアニメ映画の製作期間を考えたら、「グラン・トリノ」公開よりもずっと前から作ってたはずとは思うんだけども。
 終盤、少年が飛んでった方法には「うおお、やるな!」と思ったけれども、考えてみたらあれは「WALL-E」でやってたのと同じ方法かなあ。ちゃんと序盤で道具は提示されてるし。やられた、というところか。
 ところでネタバレになりそうだけども、最後にあの帰還の手段と戻ってからの住居を得た手段は、法的に大丈夫なんでしょうかね?; だいたいあのじいさんは老人ホームに強制収容されるはずだったのでは。いや、エンディングで慰問に行ってるようなシーンもあったから、基本的に老人ホームに住所を置きつつセカンドハウスとしてあそこを使う、ということか。