「愛を読むひと」を見る
かねて懸案の鑑賞。ぼーっとしてるうちに劇場公開終わっちゃう、ということで見てきたのだった。しかし31日までなんだそうですが、満席でしたよ。VIT使ったから取れたけど、直前に劇場窓口行ってたら見そびれてたんじゃなかろか。なんで打ち切るのか不思議。
さて映画。冒頭は1995年、レイフ・ファインズの生活と回想で始まるのだけど、少年時代に切り替わってまず思うのは、「老けた15歳だな!!」と。いやこういう15歳もいるけどね日本にも。おっさんくさい高校球児とか。(するってえと「トーマの心臓」とかあたりのギムナジウム風景はやはり幻想なのか……m(T△T)m)
まあ実際、少年時代も濡れ場とかは役者さん(ドイツの新人デヴィッド・クロス)が18歳になってから撮ったそうですが。その辺も難しいんでしょうな、この話って現代なら、ばれたらそれだけで女性が捕まって吊し上げられることだろし。(レイフ・ファインズは14の時に年上の女性に、とかパンフのインタビューで言ってるけど、今だと比較にならんくらい難しいでしょうな)でもってこの濡れ場が、予想以上にエロい。いや綺麗なんだけど、でもエロい。ケイト・ウィンスレット脱ぎまくり。乳首もばしばし出してるし。川で泳ぐシーンなんかは爽やかできれいな映像なんだけども、着けたブラが透けてるあたりが一層エロい。やー、肉付きのいい女体ってきれいなもんだなー、と堪能しましたぞ。これは同年代の細い女の子達なんか目に入らないわ、てくらい。
しかし中盤以降、話はどんどん重くなっていく。ヒロインは年を取り、過去の犯罪を暴かれていく。それでも、頑なではあるけど彼女には不可抗力だったんだろな、と感じさせる。元同僚らに陥れられながらも毅然としている、でも事態が自分の秘密に近づいてくると、抑えた動揺の色を見せる。これはケイト・ウィンスレットの底力でありましょう。アカデミー賞もむべなるかな。
しかし序盤と中盤に比べると、終盤はちょっと地味かも。ニューヨークで犠牲者と会う下りは蛇足かと思う。レナ・オリンは好きな女優だし、役自体は良かったけども、なんだか終わりを引っ張りすぎという感じがするのだった。
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