C-3POって - kazume

　テレビで「スター・ウォーズ　エピソードＶ」を流していたので、見るともなしに見る。これまで何度か見てる筈なんだけど、いつも結構いい加減に見ていたらしくて憶えてるとこがまだらだなー、ということに気付く。いっつも最初から見ないので、エピソードIVのラストで平和が訪れたはずなのに、主人公達がいつの間に寒いとこに潜伏して抵抗勢力やる羽目になったのかがいまだに分からない。（改めてちゃんと見るつもりもないけど）
　それでもストーリーは大体把握してるからいいのだ。気になるのは、割と枝葉の細かいところ。
　金ぴかのロボットC-3POの台詞で、自己紹介しようとして彼は「ヒト型サイボーグ」と言っているんである。
　サイボーグ？　アンドロイドじゃなくって？
　てことは、あれはメタリック・アンティーク調全身義体？　頭部かどこかはわからないけど、どっかにはヒトの（いや別の何か動物のかもしれないけど）生組織が脳殻――だか神経節殻の規模かも知れないけど――として収まってるわけ？
　そうだと想像し始めると、結構恐ろしくも哀しい一代記になりそうな。確か彼はエピソードＩで少年アナキンがこさえていた物だから、そこに収められてる「脳殻」も他のジャンクパーツと同様にどっかから拾ってきたと思しい。――なんか「銃夢」の冒頭とか手塚治虫「火の鳥　復活編」のロビタのエピソードみたい。「攻殻機動隊」にもそういう話があったような気がするが。
　しかし、もしそうだったとしても、エピソードＩ〜VIの能天気なC-3POを見るに、昔のこととかは思い出さない方がいいんだろうな。思い出さないままで彼は、結構幸せそうなんだから。
　――と、この辺は「宇宙家族カールビンソン」のおとうさんみたいだな。