西新井文化ホール(ギャラクシティ)にて「新春寄席 〜三遊亭小遊三・春風亭昇太二人会〜」を見る

 西新井なんてとこには初めて行ったのだが、14時開演前に駅のマクド(関東的には一般にはマックだが、Macintosh使用者のあたくしはあんまり使いたくなかったり)で腹ごしらえしてたらもう入る頃には出囃子鳴ってたりして。暗い中で席まで通していただいた皆様もうしわけない。
 演目は以下の通り。

  • 春風亭ぽっぽ「悋気の独楽」 女性だけにどうも声質が軽くなっちゃうのが惜しいところ。悔しがってるおかみさんと小僧さんの声色のトーンが同じくらいになっちゃってたし。声の使い分けができるくらいになってくれると分かりやすいんじゃないかと思うけども。
  • 春風亭昇太時そば」 枕には新春寄席ということで、ちび師匠定番の紅白歌合戦からゆく年くる年のギャップと、見るからに「バカでーす」ってなりをした若いのまで来る初詣風景に、押されて怒り狂うお父さんの話。あれもう定番の新作落語てって良いんじゃないかなあ。しかしその後にやった「時そば」も、連れの弟分の間抜けっぷりを強調することでかなり膨らましてるあたりが面白い。残り三本の蕎麦をいじましく味わう、ちゅるちゅるっ、とかいうところも愉しい。むう、こう来たか、と。

(仲入り)

  • 翁家勝丸 太神楽 実は結構失敗も多かったような気がするのだが(客席からボールを投げてもらう、なんてのはなかなか客の投げ方がとんでもなくて;)それでも客席とコミュニケーション取りつつ、最終的には成功するところまで盛り上げるのはなかなか。いや、難しいんでしょうけどもね。ああいうのは曲芸の腕だけじゃなくって、見せようなんでしょうね。
  • 三遊亭小遊三「代わり目」 酔っぱらいと車屋さんの話、から、帰宅した酔っぱらいの旦那さんと、お小言を言うおかみさん、色々言いつつ結局なかよし、な話。畜生惚気かいっ。というあたり、馬鹿馬鹿しくも愛嬌のある様子が小遊三師匠の味でありましょうか。

 で、小遊三師匠のサゲがついたところで丁度終演予定の16時。おお、プロの仕事だ!