parabolica bisにて 建石修志展「表層の浮かぶ夢」を見る

 折角怪奇もとい会期延長になったということだし、見られる内に見とかなきゃー、というので、昼酒部の後で浅草橋へ足を延ばす。
 しかし特にイベントのない時の夜のパラボリカ・ビスというところはほんとに人も少なく、ピンポイント照明の下で建石修志氏のシュールな絵やオブジェに向き合うというのは贅沢だけどもなかなかぞくぞくする体験ではあったのだった。ひひひ。
 むう。建石氏の描く童子はどうも老け顔だなあ。愛らしいと言うよりは鹿爪らしいというか苦渋を抱えていそうというか。画面の雰囲気には大変似つかわしいのだが。
 快い、というのとは多分違うのだが、眺めるとくらくらするような絵の間を渡り歩く。いずれ小さいのでいいからこういう方の本物を一点、とか思わないでもないけど、あってどこに置く、となると困る。まあ今回の展示は即売会ではないし、当分購入の機会はないからいいけど。
 軽く酔ったような感じで売店に戻り、絵はがきを数枚購入する。缶バッヂのガチャガチャは、ちょっと考えたが止めておく。ゴス者ホラー者を明示するような絵柄のばかりなのだ。(←チキンと呼ばれても仕方ないが; ええまあ;)
 しかしここの売店では、どうして若冲の絵はがきなんかも置いているのかなあ。嬉しいといや嬉しいけど。若冲もゴスなのか?