横須賀芸術劇場にて「ラカトシュ アンサンブル公演に行く。
かねて予定のラカトシュ・アンサンブルコンサートに行って来たのだった。
今回は、ツィンバロン・ピアノ・コントラバス奏者を若手に入れ換えての構成、と思ったら、この若手がほんとに若手だったのだった。ツィンバロンのイェヌー・リステシュが21歳、ピアノのフランティシェク・イェヌースカが20歳、コントラバスのロベルト・フェヘールなんてまだ19歳なんだそうだ;
しかしこれが、この年でこんなのをやるかね、と思うような演奏をするのだった。ツィンバロンはバンゴー氏に比べると粗いような気もしたがそれでもかなりのものだったし、ピアノなんか私が聞いてもわかるようなものすごい技巧だった。――と思ったら、conversationの公演情報ページによると、2002年フランツ・リスト・コンクール、2006年マーシャル・ソラール・コンクール優勝、だって; あーよかった、ハンガリーにはああいうピアニストがごろごろしてたらどうしようと思った。弦バスは、いささか指板に当たる音が気になったけど。それともあーいうもんか?;
演目は以下の通り。(一部プログラム通りではなかったように思うのだが、多分こんなん)
- 第一部
- 第二部
- ロビー・ラカトシュ:ディズィフィンガーズ
- ニーノ・ロータ:ゴッドファーザー〜愛のテーマ
- (ツィンバロン ソロ)
- ヘルマン・ハプフェルド:カサブランカ〜時の過ぎゆくままに
- レオー・ヴェイネル:ディヴェルティメント
- ヴィットリオ・モンティ:チャールダーシュ
- グリゴラス・ディニーク:ひばり
演奏は、これまで私が見たラカトシュに比べると、エネルギッシュよりエレガンスに傾いてたような気がする。(減量のせいか?)椅子に座って弾くところ見たのは、そういや初めてだわ。
途中、イディッシュ音楽2曲("Papirossen Suite"と"Yiddishe Mame")の演奏で、イディッシュの年輩の女性ボーカリスト、ミリアム・フックスが登場した。MCによると、イディッシュとロマの間では、必ず「あんたたちが私達の音楽を盗んだ」「いやあんたたちが」という話になるそうな。それだけ近い物があるということなのだろう。
元々はイディッシュの伝統曲なのだそうだが、今回のラカトシュの編曲では、後半に入ってそれぞれロマ調とタンゴになっているのだった。歌詞は大変重く悲しい内容だそうだが、ラカトシュの編曲部分は激しく華やかなのだった。
さて、ロビーでは新発売のCD2枚を販売していたので、そのうち日本未発売だという1枚を購入。
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そして公演終了後、CDにミリアム・フックスさんとラカトシュがサインをしてくれる、というので、列に並んでサインを貰って帰る。
さすがにちょっとどきどきしちゃいましたよ。"Thanks"くらいしか言えませんでしたが。(ミリアム・フックスさんは「メルシーボクゥ」とか言っておられたな。フランス在住なんだろか)