「良い知らせと悪い知らせがある」

邦人三人が解放されたとの報に安堵。犯人側がまだしも聞く耳を持っているグループで良かったと言うべきか。(でも米国人の人質は殺してるんだっけ? 同じ団体かどうかは未確認)
でもその少し前に、新たに二人が拘束されたとの報。二人取られて三人戻って、でも問題は人数じゃなくて、ぐるぐるぐる。
メディアでもイラクに行く民間人の自己責任を云々する声が高まってるようで。
実際そういう覚悟や準備は要るだろうけど、それにも限界はあるだろうし、何より報道関係者がこれを言うのは自分の首締めてると思うよ。まるで自分のとこの記者は人質にならないとでも言うようじゃないかい?
それとも自分のところの記者は、もし拘束されても殺されても、きっぱり「行ったのは自己責任だから送った側は感知しない」と言う覚悟か? あるいは、もうそんな危険な現場では取材しない方針か?
ま、確かに報道陣やNGOの中には認識の甘い/狎れて緊張感がなくなってる人もいるんだろうが、「誘拐される方が悪い」という論調には、どうも「レイプされたのはされるような態度や恰好をしてる方が悪い」と言うのと同質の身勝手を感じるね。
私も甘えた認識でふらふら危険に近付く輩は好きじゃないが、そも拉致拘束をやらかす武装集団の方が犯罪だって前提が抜けてないか?

そういや雪山で遭難して救助ヘリなんか飛ばすと、必要経費を請求されるんでしたね。(飛ばす前に家族に相談するらしい)そう考えると今回の人質に、対策に掛かった費用を請求する、というのもまっとうな決着の付け方の一つではあるわけか。報道陣なら記者を派遣する側で費用の算段をするだろうし、「求められる覚悟や準備」が、精神論じゃなくて具体的な形になるし。
紛争地域での死傷や誘拐だと保険は利かないかな? 逆にそういうのに特化した保険が出来そうな気もするけど。ロイズあたりとか。