「生きたい」「殺していない」ってったってよ

北オセチア共和国ベスランの学校占拠・人質事件で捕まった武装集団の一人の弁。
「生きたい。女や子供は1人も殺していない。アラーの神に誓ってもいい」と懇願、おびえながら「生きたい」を繰り返した。

一方には自爆した女性メンバーもいたはずだから、グループ内でも主義主張や意欲に差があっただけかもしれんけども、1200人も人質とっといて閉じこめて「殺すつもりはなかった」もないもんだ。
どんぱちやりすぎて、弾や爆弾に当たりさえしなきゃ人間は生きてると思ってるんじゃなかろうか。小学校入学したばかりの子供や、入学式に来てた身内の乳幼児までいたってのに、飲まず食わず排泄させずで緊張状態のまんまで置いて、死者を出さないで済むと思うなんざおめでたすぎ。
こんなこと言う奴は何も分かってない/考えないようにさせられてた下っ端なのかもしれんが、そもそも誰かちゃんと状況やら展開の予測やら分かってて計画を立てた人間はいるんだろうか。何を意図して計画されたのか全然分からない。結果として何か得る物があったんだろうか。ただ間抜けで無謀だったとしか思えないんだけども。
確かにプーチンの評判は落ちたようだが、チェチェン武装勢力の非道/間抜けぶりも負けず劣らず喧伝されただろうし。今後こんなところに賛同・協力する団体があるか、というのは激しく疑問だ。(「利用」なら、あるかもしれないけどね)

*追記:一方では、犯人グループがチェチェン武装勢力であるか否かを疑問視する声もあるそうな。確かに占拠後の要求には「チェチェンからの撤退」や「『仲間』の解放」があったけれども、上記のコメントを発した犯人の一人も「カフカス系とみられる男」とだけ書かれていて、出身や国籍は不明とのことだし。となると、「チェチェン武装勢力を陥れる陰謀」という推測も可能ってことになりますわな。現状では断定できるだけの物がないということか。