ロシア南部学校占拠事件

なんとか収束はしたようだけど、状況が明らかになるに連れて犠牲者はどんどん増えて死者338名とか。
子供が大半の千人以上を人質に取って、すし詰めにしたまま飲食もさせずトイレにも行かせず三日、という手口を知るにつけ、もはや「まともな戦争」ですらないという印象を受ける。なりふり構わないにしてもあんまりにも杜撰と言うか、大雑把すぎるというか。
犯人グループは「ロシア軍は人質を犠牲にしても突入するだろう」と言っていたと言うし、人質を生かして解放するつもりは最初っからなかったんじゃなかろうか。これで何か要求が通ると思ってたんだか。
しかし普通に生活してる町中でこういう事件が起きるというのは、やっぱりロシアと言う国も戦争中と思ったほうがいいのだろうか? そりゃまあ、ほとんどのところでは普通の人が普通に暮らしてるのだろうし、チェチェンにしたって過激な勢力はごく一部だろうとは思うのだが――少人数の武装グループでもこんなことをやらかして被害は甚大となると、再発防止やまたよそで再発した場合の対策を考えるにしたって、どうしたら良いやら。
ましてや日本国内でこんなことが起こったら? 一人の包丁男の乱入ですら止められなかった日本の学校で。
子供達に、「何かあったらとにかく逃げろ、分散してこの経路で、こういうことに気をつけて逃げろ」などと教え込むくらいしか、できることはないのか。