旧「アップルシード」ビデオ鑑賞

そういうわけで、折角だからみてみた。
うーーーーん。
内容としては、一巻、二巻のエピソードを折り込みつつ、オリジナルストーリーにしてるんだが。
メカは凝ってるんだ。構造とか動きとか。
背後の景観なんかも割と丁寧に見える。
ただ、キャラクターがあまりにも薄い。ぺらっぺら。
ブリアレオスの耳がぴょこぴょこ動くのはなかなかお茶目だが,どうして生身のキャラよりメカニックの方が生き生きと動くか不思議だ。
多脚砲台なんか、艶かしいほどのリアルな描き込みようだし。
ストーリーも、基本的に明るくたくましい所へもどってくるのはいいんだけど、暗く重たい部分もちゃんと描かれないと、やっぱり薄っぺらく見えちゃうんだな。歴戦の兵士にしてはデュナンの台詞が青臭かったりするし。原作ではアテナの側にも迷いや疑念があったりするわけだが、そういう揺さぶりもなし。
あと、何より「これはないだろー!」と思っちゃうのは、コンピュータシステム関係の設定。データの損傷を一つ一つモニタに表示させて見るとか(UNIXにだってdiffコマンドくらいあったのだが)ガイアがシステムダウンすると各家庭の電気まで止まったりとか。(ローカルな末端システムとか小規模バックアップくらいないのかっ;)
まあ、製作が1988年だそうだから、ローカルなネットワークさえ行き渡ってない頃だろうけどね。
というわけで、人とドラマとSF設定に関しては今回のフルCG版に期待。
でもあの予告編を見るに、下手するとランドメイトはでてこないのかな。
(ちなみに一昨年DVD発売されてるのだね。ASIN:B000068OYDこっちでも酷評されてるなー;)