てえこくほてるでお茶する〜昼酒部改め夕酒部?

 映画の会の筈だったのだ。対象作品は「ディファイアンス」。
 しかし、14日のTOHOシネマズデーの割引で(シャンテも今月頭からTOHO系列に入った)、週末でしかも封切り日で、という条件が重なったため、私をはじめとする数人が着いたときには既に席が切れていたのだった。みんなそんなにダニエル・クレイグが好きか。(007がヒットしてよかったね!)ちっ、VITを使ってみるんだったぜ。「ヴァーさんの粋な企み」(by鷹の爪団)がどんなものかちょっと気になってたのに。
 それはさておき、じゃあ映画の後のお茶/宴会には合流するとして、それまであぶれた者達でお茶でもしようか、映画代使って、ということで話がまとまった。まずザ・ペニンシュラなんか行ってみたんだが、あんまり店の感じが、ということで帝国ホテルに動く。ここのラウンジカフェにはちょっと値の張るお茶/軽食と休息を求める方々の行列が出来ていたのだが、なにしろラウンジは広いので、ほどなく入ることができた。
 おおお、お茶一杯が1260円とかいってるぞ、と衝撃のあまり笑いが出てしまうようなお値段だが、折角なのでヴァレンタイン企画のチョコレートケーキセットなんか頼んでみる。ふ。普通の喫茶店の倍ぐらいの価格だが、流石にチョコレートは美味でしたよ。
 しかし流石にソファも茶器(ノリタケであった)も大変によろしいのでお茶を飲みながら腰据えて和みつつ馬鹿話などする。ネット上のどこぞのブックレビューで吉本隆明が「タッキー」と書いてあった、というので(どうやらこれらしい;)それじゃ埴谷雄高はハニーかよ、でもあの方本名は「般若」なんだよね、その方がすごいじゃん、どういう姓だと思うけど福島の相馬あたりにあるらしい、という話から、でも「般若」て元々は仏教用語で知恵のことじゃなかったっけ、能面のもそこから出てる転用だったような(調べてみたらほとんど関係はないらしいです。参考:Wikipedia「般若の面」)とか、そういや先日能面見に行ったけど見分けつかないよねあれ、とか、でも造形的にずっと見てると違い分かってくるんじゃないの、子供の頃からとか、そんなもの見て育つとトラウマになるんじゃ、いや、却って見慣れて普通になるんじゃないの、わたしらも外国人の見分けはつかなかったりするけど、白人の方々に見分けられない日本人同志は分かるみたいに、等々。それから猫カフェってキャバクラだよね、という話をしたら、いやでも行ってみたら臭いもしないくらいにきれいにされてて、なんだかすごく疲れてしまったよ、という話をされる。そーか、衛生管理とか気を遣うんだろな、と妙に納得したしだい。旧ねこたまねこぶくろ、キャッツリビンも、猫と触れあえるスペースはあるけど「猫、お疲れさま」な感じだと聞くし。まあ猫カフェキャバクラ論については、古くは「少年アシベ」や「ホワッツ・マイケル」あたりのネタにもあったらしいのだが、当時は実際の猫カフェの方がなかったのでギャグになったのに、時代がそっちへ追いついて来ちゃったのね、という話も。
 それからこの場で、党員回覧みたいになっている御本をお借りする。ありがたや。
 その後映画を見終えた方々から連絡入ったので、帝国ホテルを出て合流。総勢十数名で幹事Y嬢が予約してくれたベトナム料理店へなだれ込む。
 しかし私は夕方から次の用事が入っていたので、突き出しとワイン1杯と生春巻だけいただいて失礼したのだった。