東京都美術館にてボルゲーゼ美術館展

 四月に入ったというのにまだ冷え込みが戻ったままであったが、上野公園は桜と人でいっぱいであった。みんな、他に行くとこないのか。私もだが;
 さて花見の人混みを掻き分け掻き分けて辿り着いた東京都美術館にてボルゲーゼ美術館展。もう終了2日前というどんづまりで、しかも入ったのは入場終わりの時刻も迫ってからであった。それでも見ておきたかったんである。ボルゲーゼ美術館て、そのむかーし貧乏な欧州旅行パックツアーのときに行ったことある筈なんだけども、当時は予約とかセキュリティチェックとか要らなかったような。写真撮影の制限もなかったような。あの時の写真はどこ行っちゃったかなあ。
 ――などと思いつつ眺めたが、明らかに見覚えのあるという作品もなかったのだった; むう、大丈夫か私の記憶力。それともボルゲーゼに行ったとか言うこと自体私の勘違いか。
 それはさておき、主にルネサンス絵画あたりのコレクションを堪能する。カラヴァッジョなんかよく持って来させてくれましたね。まあダ・ヴィンチあたりに比べるとまだ許可を貰い易いのかもしれませんが。
 人でごったがえす売店から、図録だけを購入してとっとと離脱。ところで都美術館は週明けから全面休館に入るとのことで、売店も閉めかけて商品を片付けてしまってる様子だった。まあ老朽化してるらしいことは知ってたし改修も必要なんだろうけども、ちょっと寂しいことではあります。