岩波ホールにて「白石加代子の百物語 第二十七夜「銀河鉄道の夜」宮沢賢治」を見る

 チケットが取れたもので、久しぶりに朗読劇「百物語」より「銀河鉄道の夜」を聞きに行く。
 最初、本編に入る前に、宮沢賢治がこれを書いた背景などについての文章を読む。「銀河鉄道の夜」は何度となく書き直されていて、現在出版されているものも決定稿ではないのだそうだ。へー。また、銀河鉄道が立ち寄る駅、車窓から見える風景などが、銀河周辺の星座や星雲の名前にちなんでいることなどについてもふれる。
 本編。少年の物語なので、白石氏も時々はしゃいだ少年のような声を出す。車窓から窓の外を眺める子供のように、椅子の上に膝をついて外を眺めるポーズをとったりする。
 終演後、何故これが怖い話か、と聞かれるが、やはり怖い、「大きな怖さを感じます」とのこと。確かに(ネタを割ることになるので書けないが)怖い話、でもあるのだ。ただこの話の場合、怖い以上に、哀しさの方が強く感じられる、ということなのじゃないかな。

 それはそうと、来月の27日土曜日にも百物語のチケットを取ってしまったのだが、その後、同日の落語(談春師匠)のチケットも取れちゃったことが判明したのだった。
 百物語も惜しいけども、どっちかというと談春。なので百物語のチケット引き取り手募集します。すいませんが赤貧なので、正価にてお譲りしたいと思います。有楽町朝日ホールにて、演目は「おさる日記」和田誠、「江島屋騒動」三遊亭円朝、「五郎八航空」筒井康隆、だそうです。興味のある方はこの辺のコメント欄とか、mixiのメッセージとか、ついったの私宛発言とかでご連絡下さい。

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

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おさる日記

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ブラック・ユーモア傑作選 (光文社文庫)

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