成城ホールにて「筒井康隆、筒井康隆を読む」を見る

 一昨年下北沢で実施した朗読会の再演なんである。といっても、前半の朗読は、上山克彦氏による一人芝居「陰悩録」に差し替えられている。まあ、変更点はこのくらいなのだが。
 気になりつつチケットはとらずにいたのだが、一念発起して最終日の今日現地へ赴き、首尾よく当日券を入手したのだった。
 今回も舞台美術は、朝倉摂氏の手によるたとのこと。今回のセットは竹藪と、その手前に吊られた竹枠のスクリーン(15度ほど左上がり)でございます。竹の下端がやや斜に切り落とされてるので、竹槍っぽくて不安を誘います。
 さて開演。演目は以下の通り。
 第一部

  • 上山克彦一人芝居 陰悩録
  • 山下洋輔ピアノ
    • HASIGRAPHY Future déjà-vu
    • Things Ain't They Used to be ―昔はよかったね
  • 筒井康隆朗読・山下洋輔ピアノ 昔は良かったなあ

 第二部

 この後アンコールで

 その後三たび上山氏が登壇し、一人芝居で声の出演をしていた白石冬美氏も登場して、筒井氏に花束贈呈。さらに、山下氏の伴奏で、会場全員で蛍の光斉唱後、筒井氏のご挨拶で締め。
 筒井氏はこれをもって舞台俳優業を最後にするんだそうな。あらま。ただし、話があればテレビドラマ等は出るそうなので、まるきり俳優引退てわけでもないのか。
 これをもうやらないのも勿体ない気はするけれども、本職に力を入れたいということですし。それに今回の上山氏の一人芝居もとてもよかったので(子供には見せられんネタですがな!;)同様の企画がまた何かの形であればな、とも思うことであります。

陰悩録 リビドー短篇集 (角川文庫)

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筒井康隆全集〈20〉富豪刑事.関節話法

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