横浜港大さん橋ホール/横浜国際旅客ターミナルにてジャパン・ビアフェスティバル2009横浜

 入場料を払えば各種クラフトビールを50mlずつ好きなだけ試飲できるというイベントである。当然のことながらのんだくれるのである。
 さて、大さん橋には初めて上がったのだが、結構大きなホールがあり、屋上やテラスが公園地域になってるんですな。それ自体巨大な船のような構造物なのでした。
 ここを人の流れに従って進んで行くと言うと、途中にチケット回収のゲートが設けてある。チケットと引き換えに案内のチラシと小さいグラスが渡される。これが試飲用で、各ビールメーカーのカウンターでこれを渡すと、八分目あたりのところにあるラインまでビールを注いでくれるのだった。
 しかし試飲エリアには食物は持ち込み禁止。食べる物も売ってるけども、ホール入り口外の両側に並ぶ形で露店があって、さらに外の通路両脇の階段に座って食べてる形になっている。いやそれも気持ちがよかったかもしれないけどね、晴れて穏やかな天候に恵まれれば。しかしこの日空は曇天、場所は海に突き出した桟橋の上なので、当然のことながら海風が吹き抜ける。ここへ持って来て食品は軽いプラスチック容器に載せて売られている。風はスープの水面を波立たせるほどの強さであった。
 ……
 要するに、迂闊に汁気のしたたるものなんか持ち上げていられないし、器は手で支え続けてないといけないのだった。汁が風に吹かれて飛び散るから。美味しかったんだけどね、ビールで煮たカレーと豚肉のビール煮込みと塊ベーコン。食べる端からどんどん冷えて脂が固まっていようとも。
 まあ食べる方の苦労はともかく、ビールの方が楽しかったからいいのだ。
 とにかくメーカーの数も多く、各メーカーで2種類とか4種類とかビールを持って来ているので、その気になれば空いているカウンターはいくらでも見つかるし、次々飲むことは可能。しかしいくつかの人気の銘柄には流石に行列ができてましたな。とりわけ長蛇の列だったのがよなよなエール。私も好きだけどさ。さすがに行列に恐れをなして諦めましたよ。いいんだ、売ってるとこ知ってるし。ふんだ。

 他の方のグラスからちょっと試させてもらったのも合わせて、都合14、5種類は試してみたはずだけども、どれも美味しかったですよ。ただし、続けて飲んでるうちにあんまり味が分からなくなってくる、というのもあり; また濃厚なのを飲んだ後で軽いタイプのを飲むと、単体で飲むと美味しいビールでも随分拍子抜けな感じがしてしまうのだな。飲む時の気候や体調にもかなり左右されそうな気がするな。
 ここで試したメーカーのも、また追々買ってみようかと思うことです。そういう意味ではイベント的には成功していると言えましょう。