歌舞伎座にて七月大歌舞伎「天守物語」を見る
TOEICの後、東銀座に直行。一幕見に並ぶということをしてみたのだった。
4時半過ぎから並んで(私の前にも後にも結構並んでいた。外国人観光客らしき方々も多かった)18時45分から券の発売があって、入って空いてる席を探していたら友人とばったり会う。そういや歌舞伎趣味の方であった。見に行くとか言っておられるのを聞いたような気も。
で、芝居はというと、やあ、華やかで楽しい舞台でございました。有名な泉鏡花の和物ファンタシィなのだが、笑いどころもあって結構お茶目。玉三郎が天守夫人・富姫を、これと恋に落ちる若侍・姫川図書之助を海老蔵がやっていて、前半のコメディリリーフ(三枚目と言うべきなのかどうかはちょっと正確なとこが分からない)であるところの朱の盆坊を獅童がやっていたりする。
しかし筋は知っていたのだが(↓このへんのお陰)、改めて舞台で見るとつくづく妙なお話ではある。終劇の下りなぞ、ハッピーエンドらしくはしているが、よく考えると何もどうもなってないのだ、一つ不幸の要因が取り除かれただけで。だいたいあのご老人は一体どこに居たのだ、それまで一体何をしてたのだ、と呆然。――いや、これこそデウス・エクス・マキナというやつなのか。まあ、楽しかったからいいけど。
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