ヘルボーイとベルボーイくらい違う

 そういうわけで「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー」を見たんである。ギレルモ・デル・トロだし。

 以下、ネタバレも含むため畳みます。

 や、ははははは。明るい楽しい。でも敵対するエルフの王子とその手下や、凶暴な「歯の妖精」や、情報を求めて入り込む「トロルの市場」(色々臭いそうな;)の美術とかはやっぱりデル・トロ作品なんで、ほの暗く怪しく美しい。(歯の妖精や死の天使って、「パンズ・ラビリンス」に出てた連中に似てますな)
 元々この話は、見た目の割に実は純朴なフランケンシュタインの怪物の苦悩を描いたシリーズだし、物語自体は勧善懲悪だけども、敵方にも色々と事情があったり、ヘルボーイ自身も望まない存在の秘密があるらしかったりと、枝葉が複雑化してる。いやあの「死の天使」の怪しさってば。
 それにしても、どうして誰もヘルボーイが猫狂いだって教えてくれなかったのさー! うわあい、部屋にぞろぞろいるじゃないですか! テレビの上にいたのが特にでかかったような。
 これはDVD買って止めながら見ちゃおうかな。いやあんな感じの部屋が出てくるなら、まずシリーズ1作目を見るべきか。
 いやでも、ラストであんな突然に退職しちゃったら、部屋にいた猫達はどうなっちゃうんだろう、と心配になったり。慌てて迎えに戻るんか、あるいは職員達が「もーしょーがないなー;」ってってそれぞれ引き取り手捜すんだろか。
 ところで、あの「悪魔の子」ヘルボーイと、発火能力があるとはいえ元は普通の人間のリズとの間に子供ができるというのは生物学的にはどういうんだ、と色々疑問に思わないでもなし。いや、子供ができるってことは、互いに同種ってことじゃ?(生まれた子供が健康で生殖能力があれば、だが)とね。

 それはそうとヘルボーイとベルヌーイはちょっと似てる。