さいたまスーパーアリーナにて、椎名林檎10周年記念ライブ「椎名林檎 (生)林檎博’08 」を見る

 ふふふ。昨日受け取ったブツというのは、このライブチケットだったのでした。
 ファンクラブで申し込んでS席を取ったけど、予定以上に取れ過ぎちゃった、という方から人づてに引き取りを持ちかけられたもので、行って参りましたよ。
 やー、実は、生椎名林檎は初めてですよ。これまでもチケット取ろうとして、正面からの申し込みでは毎回取り損ねていたもので。ようやく行けたライブが10周年記念とは、感無量でありますよ。
 もう方々で報道もされていることだけども、舞台は演出も凝りまくり、林檎嬢御自身もバンドの皆様も、手前に切られたオケの皆様も(70人だかいたそうだ。どこを連れてきたのかなあ、弦バスが金髪だったり、ずいぶん若そうな感じだったけど)乗りまくって、情熱的なステージでありました。
 入るときに「おみやげ」として破魔矢みたいな袋を渡されたのだけども、中身はノベルティグッズの荷物札(か? ワッペンというかリボンというか)とポケットティッシュと、日章旗に似たデザインの小旗。あー、下々の者は沿道で旗を振る也、て感じだね〜、と、思いながらも振りまくりでありました。背後にレーザー光線やスクリーン投影のCG流したり、ディスコグラフィー映像「林檎の筋」とか、幼少・少女期の歩み「林檎の芯」(ナレーションは「黒猫屋若旦那」ご子息だそうな。一生懸命読んでいる様子――だけど、原稿誰が書いたんだ?;)なんか流したり、途中でお兄様(椎名純平氏)とデュエットしたり、微笑ましいところも多かったですな。(ところで純平氏も生歌でも相当にうまい方なんですなあ。朗々とした良いお声でありましたよ。)
 しかしこのライブ中、林檎嬢は、オープニングでは大きな角型の被り物をつけてたりするし(せんとくんか君は、とツッコミたくなったが、白のドレスとあいまって大変に妖艶でありました。「生白き雌鹿」というところか)、舞台衣装の足元はすべて7センチはありそうなピンヒールだったし、すごくかっこいいんだけどもあれは足腰やら首やらに相当来るんではなかろうか、と心配になったことです。どうかお体はおいたわり下さいませ。>椎名林檎嬢他周囲関係者の皆様
 で、最後の方で、「こんな大きなところでたくさんの皆さんとやったのも初めてだし、考えてみたら、こんなたくさんの演奏家の方々と一緒にやったのも初めて」なんだそうで、「一生に一度しかできないようなことをさせてもらって、ありがとう」と言っておられたが。いやいやいや。
 小規模のライブハウスの、客席との距離の近いライブも素敵ですが、スタジアムをいっぱいにできて、かつ十二分に愉しませられる人だ、ということが分かったからには、そうそう放っておかれないと思いますよ。
 とはいえあれは、出演者もスタッフも相当色んな人々が動いての巨大プロジェクトなんでしょうなあ。できることならまたやって欲しい、とは思うけど、もしやるとしたら、じっくり時間をかけて練って欲しいものであります。10年後か、15年後くらいに。

#追記:ネット上で拾ってきた曲目リストに手を加えて載せておきます。

    1. ハツコイ娼女(レーザー光線で遮られた舞台の上に、蜘蛛の巣が張った角の被り物で頭を包み、白いデコルテドレスで登場)
    2. シドと白昼夢
    3. ここでキスして。
    4. 本能
    5. ギャンブル
    6. 「林檎の筋」(デビューから十年のあゆみ。BGMはオーケストラによる「宗教」インストゥルメンタル
    7. ギブス(前面は白、背面部は黒の膝上丈ワンピースに、スカーフ(ファーのマフラーだったらしい)を持って登場。髪はセミロングになっている)
    8. 闇に降る雨
    9. すべりだい
    10. 浴室(キッチンセットが現れ、そこへ包丁を持って立ち、林檎を刻む動作。但し手元は会場からは見えず、スクリーンに刻んでいる動画が映される)
    11. 錯乱(英語版。舞台脇等モニタに日本語歌詞が表示される)
    12. 罪と罰(最後は背景が割れたところへ転落するようにして退場)
    13. 歌舞伎町の女王(黒のドレス(コート?)に着替えて登場。髪はショートボブになっている)
    14. ブラックアウト
    15. 「林檎の芯」(写真スライド等からなる生誕〜少女期のあゆみ。ナレーションは「黒猫屋若旦那」である7歳になるご子息。BGM:オーケストラによる「やつつけ仕事」インストゥルメンタル
    16. STEM―茎(ミニドレスとショートボブヘアのダンサーが4人登場した後、同じようなシルエットだが細かい柄の入ったモスグリーン(だっけ?)のミニバルーンスカートのドレスにショートボブヘアで登場)
    17. この世の限り(ダンサーズは退場し、林檎嬢と同じ柄の長い上着ネイティブアメリカン戦士のような被り物をつけて椎名純平氏登場。デュエット)
    18. 玉葱のハッピーソング (椎名純平氏とデュエット)
    19. 夢のあと
    20. 積木遊び(ダンサーズ再登場。別のミニ(ホットパンツ?)の衣装に着替えて登場)
    21. 御祭騒ぎ(途中で阿波踊りの女踊りの一団が登場)
    22. カリソメ乙女(DEATH JAZZ ver.)

(以下アンコール)

    1. 正しい街(銀のミニワンピースに着替えて登場)
    2. 幸福論 -悦楽編-
    3. みかんの皮(ご幼少の砌に作られた処女作)
    4. 余興(新曲)(阿波踊りの一団再登場)
    5. 丸の内サディスティック(英語)(エンドロールのBGMとして)