企画「はやみ。の早見表〜奇談小説家のできるまで」

 「韮沢靖講演会」や「大阪国際児童文学館を救え」と言った企画も気になったが、旧知の早見裕司氏の25周年記念企画であり、進行にいくらかの不安もあるとの情報があったもので、まあにぎやかしにでも、と参加。「メイド刑事」効果か「となりのウチナーンチュ」課題図書効果か、思いのほか人数が集まっており、しばらくご無沙汰していた横溝ファン倶楽部繋がりのJ氏もいらしたのでご挨拶する。
 事前の心配は、始めてしまえばどうということはなかったですな。デビューのきっかけから近年の仕事に到るまで、年代を追って、以下のような話題を。
・小説家になる以前の仕事。スタジオジブリ(に、なる以前のアニメ製作現場、か?)でのアルバイト等や、「SFイズム」の記事など。
・長く書き続けてしている水淵季里のシリーズに関して。
・「吸血姫美夕」TVシリーズのシナリオの仕事をすることになったきっかけ、酒鬼薔薇事件に関連しての表現規制、あんまり言えない話
・「メイド刑事」は高屋良樹氏から貰ったネタなんですよ、等々
理論社から「満ち潮の夜、彼女は」が出た経緯と、その後「となりのウチナーンチュ」刊行に到るまで。理論社のミステリーYa!シリーズから、ネット上の連載を経て、これはちょっと低い年齢層向けに出すか、との編集側の考えで。
・「となりのウチナーンチュ」は力を抜いて書いた、けどもエッセイではないんですよう。という話

 この企画の会場に、早見氏は自著を「ご自由にお持ち下さい」として多数置かれていたのだった。(もう書店店頭になくて入手困難になってるものも多いですからね。ちなみによしだまさし氏提供とのこと)私も、ダブリ買いしてしまった「メイド刑事」6巻を置いてきたことは内緒だ。