東京国立博物館にて平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展」を見る

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 ちょっと前の「情熱大陸」で展示担当者である木下史青氏を取り上げた回があって、準備の幕裏について放映していた(ちなみに情熱大陸のサイトでのページはこちら)もので、気になっていたのだった。まああそこの菩薩様は美しいし、光背を外したお姿で人前に立つなんて滅多にないし、というので行ってみたのだった。
 うむ、確かに展示点数は少ないのだが。やはりここは日光・月光菩薩立像と、聖観音菩薩立像を見せる、というのメインで、ほぼそれだけのための展示でありましょう。(他にも板絵神像とか八幡三神坐像とか狛犬とか東塔の水煙の複製とか、国宝・吉祥天像とかも展示はされてるけど、保存状態と大きさにおいて段違いなもので)
 これだけの点数に平成館全体を使う必要があったかな、と思わいでもないけど、日光・月光菩薩を余裕のある空間で見せる、となるとああなるかもしれない。ただ、仏像をゆっくり観賞することに興味関心がなければ辛いかもしれん。会場の広さのおかげで、結構観客がいたにも関わらず混み合ってる感じはしなかったし、椅子のある急速スペースも多かったし、仏像と向かい合ってぼーっとするのがいい企画なんではないかな。私は、聖観音菩薩立像もしばらく眺め回してしまいましたがね。日光・月光菩薩より小ぶりだけど、繊細な装飾が多いですよ。像自体のバランスもいいのだけど、細部の装身具や台座の唐草模様が美しいですな。こういう意匠を移したアクセサリやテキスタイルを売り出さないかな、などと思いながら見たことです。
 で、観覧後、特別展の売店では図録しか買わなかったんだけども、並びにあった本館のミュージアムショップからの出典ブースに、応挙の狗子図プリントのバッグなど、これまで見たことのない品が。これはチェックしとかな! と立ち寄ってきたのだった。
 いかんなあ、ああいう場所は、誘惑が強くて。私は湯水の如く使える資産も、多くの飾り物を置ける広い家もないから思い止まったが、それでもふらふらとトートバッグ、絵はがきなどを購入してしまったのだった。
 まあ、買ったからにはきっちり使い倒すことであろう。ああでも、あのあたりに置かれていた国芳とか応挙とか北斎あたりの絵を使った品なら、下さるというなら受け取って差し上げてもよろしくてよ、ほほほほほほ。(<何者;)