サントリー美術館にて開館記念展I「日本を祝う」を見る

 夕方になって東京ミッドタウンに到着し、まだ開いてるかどうか、と思って訊いてみると、ここは夜8時まで開館なのだった。らっきー。
 ということでゆっくり見て回る。「吉祥」をテーマにサントリー美術館の収蔵品からピックアップした展示なんである。
 既に図版を購入していたが、実物はどうかなと思って入ったのだが、予想以上に楽しかったですよ。まあ、この手の「使われていた」美術工芸品というのが特に私のツボだから、ではありますが。
 絢爛豪華な摺り箔や刺繍の能衣装(さすがに擦り切れたりしてはいるのだが)とか、蒔絵の化粧道具一式なんか、ガラスにへたばりつくようにして見てしまう。あと切り子の器とか。繊細な柄の陶器とか。(染付なんかが多かったですな)硝子に金蒔絵の徳利なんてのもあって、美しいお道具はいいね、と思いながらふらふらする。
 ところでこの新しいサントリー美術館は、東京ミッドタウンのガレリアの一画の3階と4階を使っているのだが、4階−3階の内部階段は東京ミッドタウンの庭園部分に面した位置にあって、その下はちょっとした休憩スペースになっているのだった。時間が許せば庭を眺めながらぼーっとするのもよろしい。参照用に図版も置いてあるし。
 更に、途中のエレベーターフロアの一画に、一般客も使えるパソコン端末が置いてあって、収蔵品のデータベースが見られるのだった。折角だからとりあえず、欧州産のガラス器一覧をチェックする。――ガレ以外は意外に少ないかな。いや、ガレに特化したコレクションというべきか。
 一回りしてから、併設のカフェで生麩餡蜜なぞ食べて、あらためてミュージアムショップなど見回ってから帰る。うう、ここのミュージアムショップの品はかっこいいですな。あの中から何かあたくしに下さってもよくってよ――ストラップ以外なら。数千円以下の物はほとんどないけど。
#風呂敷とかストールとか扇子とかが、1万2万からするんである。シンボルマークプリントだけ入れたチープな土産物じゃないんである。