二つの塔、あるいは攻城のツキ

 mixi某所のオフで、こういう企画があって、参加してきたのだった。

ナムコ・ナンジャタウン ジャンボパフェまつり

 攻撃対象はこの二つ。

 合わせて105人前。
 これにかかるこちらの手勢は、男女合わせておよそ40名、ただし子供3名を含む。
 単純計算で、一人頭およそ2.6人前強を片付けねばならない計算だが。ま、屈強な殿方もたくさんおられることだし、なんとかなるかと。
 そして当日、ナンジャに集まったみるからに怪しげな老若男女(三十代が主だけどさ)。傍目には何の集まりだか全く分かるまい; その一行が、会場であるナンジャタウンの特設コーナー(元々細い目の通路の一部分を仕切って作成)にぞろぞろと移動する。やがてそこに、2つの「城」が運び込まれると。
 まず向けられるのはスプーンではなく、レンズ。シャッターの砲列。とりあえずなかなか見られるもんじゃないんで、完全な姿を収めておきたいのだった。
 ええまあ当然私も、撮影しましたとも。――ただね、携帯のカメラ使ったらぶれてるわ暗いわでろくな映りようのがなくて; 幸いにして他の参加者の方から綺麗に映った写真の転載許可をいただきましたんで、フォトアルバムにリンクしときます。幹事様の心づくしのネタデコレーションを施された「城」画像はこちら↓から。

 しかし、そうこうしているうちに、参加者の熱気で表面が溶け始める。はい撮影班交替してー、一人三枚までねー、なんてえ仕切りも慌ただしく、いよいよ攻城へ!
 最初は皆様、持参の金属スプーンにてちょっとずつ攻めていたのだが、じきに焦れてきて、もうちょっと獰猛な得物が持ち出される。あるところではお玉、あるいは冷凍食品用ナイフである。
 ナイフによって果敢に城を刮げ割り取り削り出しはじめた特攻隊の活躍により、どんどん手から口に渡る城建材。まず先に、意外に腹持ちが良くて辛い、と言われていたドンドルマの塔が消え去り、やがてジェラート黒城も、ペンシルタワーの如く削り出されてから横倒しに。
 や、でも美味しうございましたよ。黒城の見た目はちょっとぎょっとしますが、食べてみるといい具合に甘すぎない胡麻アイスだったし。やたら甘そうなカラリングのドンドルマも、食べてみたらピスタチオとかフルーツチップ入りだったりとか濃厚ながらも飽きないお味で。
 ――ま、ちょいと口とお腹は冷えたけど。で、溶けかけたとこを行ってみたらかなり甘味が残ったけど; しかし幸い、気を利かせてクラッカーを持参してくださった方にお裾分けをいただいたもので、後味の方はかなり緩和されたし。
 まあかなりなりふりかまわず格闘したんで、そこらじゅうにアイスクリームの垂れや飛沫がありましたけどね; 丸洗いできる服装で行って良かった。
 多少問題があったのは、一部参加者がシャレで持ち込んだあるカップアイスであった。これもナンジャアイスクリームシティ内で売っているものではあるんだけど(たぶんこのへん)――後味がね〜、磯の香なんで……m(__||)m 勘弁してくれってー……;
 どうやら今回の完食時間は、ナンジャでの新記録なんだそうな。――でも多分、1つあたりに参加人数も最多だし。(というのは、特設スペースに入りきらない、という理由で参加希望人数に制限が掛かっていたのだった)
 そしてその場は一本締めで〆て、余裕のある方は引き続きナンジャで遊ぶことに。――と言っても、大半の方がスタンプラリー「ナンジャビザ」に参加して場内を駆け回って居る間、ここは他にも色々美味しい物あるんだから堪能しないとね、と言って、年寄衆は縁日スペースで日和って歓談していたのだった。その場を離れたのは、ちょろっと食べ物とか土産物とか買いに歩くくらいで。餃子にビールとか。チーズケーキとか。佐世保バーガーとか。
 ナンジャは人が多いのでたびたび行くと大変なのだが、たまに餃子とかデザート類とか目当てに行っても良いなあ、と思うことだ。だって、買い物して貰ったスクラッチカードでパスポート無料券貰っちゃったり、別の参加者の方のつてで入場無料券貰っちゃったりしたもので……いいけど、有効期限内にまた来る機会はあるだろうか?; ほんとにあるのか?;;