東京美術倶楽部「東美アートフェア 春絵画・近代美術」に出かける

東京美術商協同組合所属の54店舗が絵画・近代美術をテーマに出店し、各店自慢の美術品を展示・販売致します。

 というものなので、要は美術品の展示即売会なのだが、買える訳でもない人間も無料で入れてくれるのでちょっとした眼福を求めてでかけてきたのだった。
 で、見てみるというと、まだ30代かそこらの本の挿絵や表紙でみたことがあるような方から、それこそ骨董品的価値のある代物まで、内容はかなり幅広かった。いや実際、「なんでも鑑定団」に出されてお宝認定されそうなものもがんがん出ているのだった。平山郁夫とか、東山魁夷とか、棟方志功とか、東郷青児とか。横山大観とか富岡鐵齋とか川合玉堂なんてのもあった。高村光雲の木彫なんてのも1点だけあった。で、当然のことながら、こうした方々のお作の価格は一桁二桁違うんである。(か、「お問い合わせください」とだけ書かれているか)
 うわあんこんなものが、こんなものが、とかくらくらしながら、こっちには、こっちには何が、とつい貪欲に眺め回してしまうのだった。すごいすごい、でも今売りに出ていると言うことは、気合いの入った展覧会に行ってもそこにこれが並んでると言うことは当分ないのねー、と思ったり。
 いや、値段で判断する物じゃないとは思うんだけどね。買う訳でも/買える訳でもなし;
 でもその、これがそんな値段がつくほどの代物か、などと思うと、どこが違うんだろうとか考えて、ついしげしげ見ちゃうんだよねえ。小市民は。