寿司屋に行って寿司でも食おう

 というのは所ジョージの昔の歌だが、そういう小オフのお誘いがあったので出掛けていったのだった。
 しかし目的地との距離感を読み誤り、都心を斜に横切るような形で移動したら、なんと1時間以上かかり、しっかり待ち合わせに遅刻したのだった。むう、首都圏は広い。
 幸い駅に着いたところで迎えに来ていただいて、無事会場の寿司屋へ。こざっぱり感じのよいところだけれども、美味な上にリーズナブルという選択。しかし参加者一同はもっぱら刺身やら煮物やらをつまみに日本酒を楽しんでおられたのだった。しかし刺身は寿司屋だから当然のこととして、煮物も旨いのだった。こここの出汁味は自分じゃよう作れんわー。
 酒豪の参加者一同と数種類の日本酒を楽しみ(私はちょっとずつだが)馬鹿話をする。「寿司は寿司屋!」(良い子のために一応言っておくと、こういう言葉はありません)とか、「ダ・ヴィンチ・コード」はすぐ読む気にもならないけど文庫を買い直すほどでもなし、とか、小川一水が面白いようだとか、バリに旅行に行って楽しかった、お土産買って来たけど今日は忘れたよとか、「もやしもん」は回しましょうかどうしようかとか、職場に「将太の寿司」が揃って置いてあって読んじゃったがとか、「将太の寿司」と言えば韓国財界の大物が読んで感動したといって社員に勧めているという話とか、そういや「喰いタン」のドラマ初回のネタは寿司の話でとか、実相寺監督の死が惜しまれる、今「ぱちんこウルトラセブン」のCMで映像流れてるのに、「姑獲鳥の夏」はDVD借りて見てねとか、最新のiPod shuffleはもはやクリップサイズなのだと見せていただいたりとか、4月にバーバーショップコーラスのコンサートがあるよとか、骨董市は心ひかれる物があるけど散財しそうなので危険だとか、意外に80年代の世情を知らずに経過したようだ、とか、新作の知恵の輪がとか。
 しかしおいしく頂きすぎたもので、〆に寿司が出てくると、お腹一杯なのだった。いや全部美味しく食べたけど。焼きたての卵焼きがおいしゅうございました。他のネタも勿論おいしゅうございましたが。ここはシャリ小さめね。
 さて寿司屋を出て二次会でもというので移動したら、目当ての店は水漏れ修理中とかで休業していたのだった。さてそれではどうしよう、というところに目に入ったのは、古本屋の灯り。
 こういう店に弱い参加者一同であった。つい懐かしの漫画とか懐かしのサブカルチャー雑誌などに見入る人々。私もつい文庫本数冊を購入。あまりの没頭ぶりに、わたしゃここで今回の宴会はお開きかと思いましたよ。いや参加者の中でも特に家が遠いもので、早めに失礼せねばならなかったもので。
 しかして幸い近場で別の居酒屋に入ることができ、とりあえず腰を落ち着けた。ちょっと冷えてきてたものでありがたかったですよ。ここも美味しかったですね。鴨とか馬刺とか、季節柄とはいえ銀杏が出る居酒屋なんてかなり通好みではなかろうか。
 終電の時間を睨みながらだったので1時間内外ほどではあったが、美味しい物を楽しんで、皆様より先に失礼して帰途についたのだった。
 大変美味しくたのしうございました。また何ぞ美味しい物を食べに行きましょう。今度またガレット屋かな。