東京藝術大学美術館にてルーヴル美術館展 〜古代ギリシア芸術・神々の遺産〜

 ルーブル美術館展といっても古代ギリシア・ローマ美術限定の展示だから、近世以降の絵画の類は全然ないんである。でも盛況だと言うので気になって、会期も終盤に来て足を運んだのだった。
 入り口前には行列ができていて、40分待ちというふれこみだったけれども、実際には20分ほどで中に入れた。まあ大変な人で見にくくはあったけれども。(しかし夏休みでなんとなく連れてこられてた子供達はちょっと気の毒であった)
 展示されている彫刻や陶器の類は、分かりにくいものと壮麗であったり愛らしかったりするものが混在している感じ。私的に一番良かったのはライオン像かしら。ミロのヴィーナスはさすがに門外不出なんで、構造についての解析を3DCGで見せるという映像を流していたのだけど、これはなかなか面白かった。
 ところでやたらと「ボルゲーゼコレクションより 1807年」という表示の品があるので、ナポレオンがまとめてむしりとったのか、と思っていたのだが、帰宅してから調べたらボルゲーゼ家には妹ポーリーヌが嫁いでいたのですな。(後に離婚したそうだけど。カトリックじゃないのか――?)その縁で550点だかの美術品をまとめて購入したということだけど、双方納得の取引だったか半ばむしり取るようにだったかはなんとも。今回来ているような品のいくつかは、イタリアにしても国宝級でしょうし。
 人に流されるようにして終了時刻ぎりぎりまで見て、藝大のショップの方を覗いてから帰途につく。このショップもなかなか面白かったんですけどね。収蔵品のグッズとか、教職員の作品をTシャツやペーパーウェイトなんかにしたものを売ってて。しかしそれぞれちょっといい値段がしたりもするので(Tシャツあたりはまだ手頃か)ガシャポン「ユージン 石膏デッサン入門」を2つ購入して帰宅。これもちょっといいなあ。メヂチ(大理石?)とブルータス(石膏)が出たんだけども、他のも欲しくなってきましたよ。さすがに箱買いするほどじゃないけど……と思うけども……
ユージン 石膏デッサン入門 大理石Ver.シークレット入り10種セットユージン 石膏デッサン入門 大理石Ver.シークレット入り10種セット