東京は停電

 しまったお盆休みで人が少ないから、電車が若干早く出るかも――と、慌てていつもより早く家を出てみたら、乗り換え路線で遅れが出ている。
 なんやねん、通勤客減ってるから従来より影響は少ないはずだけどー、また雷? と、思っていたら。
首都圏の139万世帯が停電、交通機関にも大幅な乱れ(YOMIURI ONLINE)


 約3時間後に全面復旧したが、3都県の約139万世帯で一時送電がストップし、東京電力管内では過去2番目の大規模停電となった。
 JRや私鉄、地下鉄が運転を一時見合わせたほか、エレベーター内に人が閉じ込められる事故が相次ぎ、多数の信号がつかなくなるなど、お盆休みの首都圏は混乱した。
 東電は、東京都と千葉県の都県境を流れる旧江戸川にかかる送電線にクレーン船が接触、電線が損傷を受けたのが原因とみて調べている。
たった1か所の送電線で…猛暑の首都混乱(YOMIURI ONLINE)

 真夏の大停電に首都圏が混乱した。お盆休み期間中の14日朝、旧江戸川の送電線にクレーン船が接触した事故の影響は、東京の都心部や神奈川、千葉の3都県に及び、一時、計約139万世帯の停電を引き起こした。
(中略)
 現場は千葉県浦安市の旧江戸川。川の上に架かっている送電線の中央付近が損傷し、その上流約50メートル付近には、送電線を傷つけたと思われるクレーンを積載した船が停泊していた。川の両岸には鉄塔が立ち、この間に送電線が架かる。損傷した部分は川面から高さが約16メートル付近で、電線がささくれだったようになっていた。
電力供給の「大本」が損傷、大規模停電に(YOMIURI ONLINE)

 東電によると、損傷を受けた送電線は「上位系統」と呼ばれ、電圧は27万5000ボルト。千葉県の発電所などで作られた50万ボルトの電力から一度だけ変電したもので、各家庭や事務所に近い「下流」に行くに従い、何段階も変電されて電圧が落とされていく。
 住宅地の細い電線が切れただけなら、1000軒程度の停電で済むといい、東電は、「電力供給源の大本が損傷したことで大きな影響が出た」と話している。

 わあ。東京の電力供給ラインがこんなことになっていようとは。
 幸いというかお盆休みの朝方のことだったんで、オフィスや商用ビルのエレベータに閉じこめられるというケースは少なかったみたいだけど、一箇所叩けば139万世帯停電なんてのはちょっと怖い。エレベーターじゃなくてもマンションの電子ロックのドアなんか開かなくなっちゃうだろうし、この暑さの中閉じこめられるのは厳しい。
 電車が全面不通にならなかったのは、多分それなりにバックアップ電源があったんだろうけども。やっぱり電車とか公共施設だけじゃなくって、ビル毎とか地域ごととかに、小規模でもバックアップシステムがないと心配じゃないかと思う。ソーラー発電とか燃料電池とか。最近はこのあたりの発電・蓄電装置もかなり効率化の技術ができていると聞くし、出回るようになれば値段も下がって設置しやすくなると思うのだけど。
 あるいは、そういう設備をこまこまとたくさん作っていけば、そのうち大規模な発電所はほとんどいらなくならないか、とも思うのだが。パソコンの分散型ネットワークシステムが普及するうちに、大型計算機の需要が減っていったみたいに。
 それとも、何か普及するにはまだ問題があるんかな?