行って来た、ホテルオークラにて『第12回 秘蔵の名品 アートコレクション展 花鳥風月』

 そういうわけで行って来たのでした。
 60点ほどでしたが、抱一や大観の屏風をはじめとした大作もいくつかあって、なかなか見応えがありましたよ。上にあげた他に、東山魁夷も一枚ありました。
 ただ、一点一点は確かに見事で眼福なんだけども、全体のラインナップはやっぱりとりとめがない感じなのが気になった。実際は「花鳥」だけじゃなくて、「風月」もテーマとして挙げられていたもので(ただし全体に占める割合は「花」が圧倒的に多い)、そうなるとほとんどの静物画、風景画は当てはまることになっちゃうんですな。
 実は当初は何か一貫した意図があったのではないか、という気もしたんですがなあ。随分いろんな美術館からちょっとずつ作品が来てるし、敢えてこれ選ぶ、という理由のようなものが。しかし、作品のキャプションにも購入したカタログにも、「花鳥風月」一般に関する話や、それぞれの作品や作者についての解説しかないようだったし。
 楽しんだのはいいんだけども、どうも解せない感じもするのだった。あるいはそれが、大人の事情と言うやつかしら。