東京美術倶楽部中元東美正札会に行く

 [観覧]としていいものか。要するに美術・骨董市なのだが。前にここで開かれた美術展を見た時に記帳して帰ったら、案内が来たのだった。
 最低2万円から、という価格だけれども、カードも使えると言うし小さい物でよっぽど気に行った物があれば買ってしまうかもしれん、などと危険な予感を抱きつつ出掛けて行ったのだった。根付とか。アクセサリ類とか。
 幸か不幸かほとんどが美術品とお茶のお道具とか食器等だったので、自分の経済力忘れるほど誘惑されるものはなかったのだが、かなりの眼福ではあったのだった。特設コーナーには平山郁夫が一枚ありましたな。(桁一つ違いましたよ;)棟方志功も二枚ほど。でも他の2フロア分には割と雑多に手に入りやすいものも置かれていて、お茶をなさる方々が普段遣いのお道具を求めておられたりもしたのだった。根付けはほとんどなかった代わりに香合とか小棗なんかの細工が楽しかったですな。前に「雨柳堂夢咄」に出て来たほおずきの形の香合なんてのも実際にありましたよ。(漆でできてるらしいのは同じだったけども、本物のほおずきを塗り上げて仕立てたものかどうかは不明)ガレとドームの大きな花器なんかもあって良い値段がついてましたが、どうも色合いがぺらぺらしてみえるのが引っ掛かったりして。ポストガレかいな、などと思いながら眺め回したけれども、私も見分けがつくほど分かる訳じゃないんで。(あでも特設コーナーにあった直径5センチほどの香入れの壷は本物らしい気がしたな。単に値段に幻惑されたとか古びて見えただけという可能性もあるけども)
 結局お金を使う事なく美術工芸品を散々堪能したのはいいのだけども、欲張って歩きすぎて流石に足が痛いのだった。あうう;