東京都美術館にてプラド美術館展

 とんでもなく混んでいる、とか、人気はある割に来ている絵のランクはどうか、とかいう話もあったのだが、ともあれ見ておくべきものだと腹を括って午前中に家を出る。朝一でないと入場制限して大変かな、と心配していたのだが、昼過ぎあたりでは行列もなくゆったり見られて安心というか拍子抜け。まあ、人混みをかき分けて見なくて済んでよかったけども。
 確かに、プラドで一番名高いあたりの絵は来ていなかったのだけども(ベラスケス「女官たち」とか、ゴヤの「マハ」二点とかね)、これはこれで結構なコレクションであろう。マドリッドまで行くことを思えば。
 ところで出たところの売店で、プラド展には関係ないが、デューラーの「メランコリア」の額付複製画を見つけたのだった。これはこれは、そこそこの値段なら欲しいなと思って見てみたら、二十数万円の値がついていたのだった。
 きいっ、複製画のくせになんでこんな高いのさっ! デューラーの原版から摺ってるわけでもないだろに!