ナンジャタウン探訪

シュークリーム製のミニチュア遊園地

 連休最終日、友人達とどっかで遊ぶか、という話になって、企画者の希望で池袋はナムコナンジャタウンに行ったのだった。私はかれこれ4、5年振りくらい。以前行ったときにスタンプラリーを完走して名前を登録していたため、その後しばらくはイベントがあるたびにパスポート無料のダイレクトメールが来たりしていたのだった。
 で、行かなかった間にナンジャタウンは大規模な企画変更を行っていて、内装はほとんどそのままだが現在は食のテーマパークとなっているのだった。池袋餃子スタジアム(旧「福袋七丁目商店街」が「福袋餃子自慢商店街」になっている)とアイスクリームシティ(旧ナンダーバード。アトラクションとしてのナンダーバードも残ってはいるが)、シュークリーム畑 デザート博覧会が常設されていて、その他に期間限定で食べ物関係の企画をやっていたりする。現在はチーズケーキの企画ブースがあったのだった。
 それぞれ相当な種類があるのは予想していたのだが、アイスクリームシティに並んだカップケーキのショーケース群は圧巻であった。各地の特産の評判の品や妙な品を取りそろえたらしく、豆腐アイスや米アイスなんて今や普通だよな、と思わせる品揃え。トマトとかわさび、唐辛子あたりはまあ普通の工夫かと思うけれども、まむし、手羽先あたりになるとむむむ。それ、アイスクリームになってない方が美味しそうなんですけども; クリーム味冷製?;
 とりあえず手分けして、ヨーグルトアイスに苺と蜂蜜トッピングのとか、黒胡麻黒米黒大豆(早口言葉ではない)入りの黒アイスとスイス産濃厚ミルクアイスとか、生のリンゴと桃入りのアイスなどを購入、シェアして愉しむ。食べ物に関してはミシュランの調査員か、という貪欲さになる私たちであった。
 山分けしたので大した量ではない筈だが、次は冷たくないものをということでシュークリーム畑へ移動。商品を物色しながら、変わりシュークリームのコンテストの展示ケースがあったので覗く。シュークリームの動物群を見て目玉を付けるとちゃんと動物に見えるねと思ったり(でもこれは食べるときに心が痛んだり;)、シュークリームを基材として作られた遊園地(クリーム塗りの観覧車、ご丁寧に電飾を仕込んだメリーゴーラウンド、ミニチュアのナジャミーを乗せたジェットコースター等々)を撮影したりなぞしてから、また手分けして購入に向かう。

 ここに出店しているのは各地で評判をとった洋菓子店ばかりだそうで、シューの食感も割としっかりしているのである。どれも、クリームは意外に甘ったるくない。バナナクリームにカラメルのエクレア(下の写真の一番長いやつ)が美味であった。

 さて、後は餃子か、というので下の階に降りて餃子スタジアムを目指すが、どういうわけか「もののけ番外地」から「りらくの園」に迷い込んでしまうばかりでなかなか福袋餃子自慢商店街にたどり着けない。結局一度入り口近くのナンジャコアまで戻ったところから入り直した。
 福袋エリアは縁日の雰囲気で屋台など並んでいたところが、軒並み餃子屋になっているのだった。クイズやシューティングや探偵団などのアトラクションも残ってはいるのだが。なるほど、雰囲気を変えずにこう来たか、と。
 しかし人を漕ぐようにして移動しても、お腹には既にアイスクリームとシュークリームが納まっているので、餃子にはそれほど熱狂できない。お持ち帰り用冷凍パックも売られていたので、それで良しとする事にする。
 しかし、ここで買い物をしたところ、インスタントくじのカードを渡されて、後でこすってみたら入場無料券およびパスポート半額券が当たっていたのだった。入場料は300円だし、パスポートを買って入るほどアトラクションをやり倒したいわけでもないのだが、あの餃子やアイスクリームやシュークリームを食べに/お土産に買いに気軽に入れるというのはいいですな。
 かくて、なんのかの言いつつすっかりナンジャの企画にはまっている私たちなのだった。まあ、いずれまた行くことであろう。