? とある美容院の店先

 根津美術館からの帰り道でみかけた美容院の店先にあったもの。

 ううむ。
 知らなかったら、水道水よりも「きれいな結晶をつくる水」というのは、それだけ品質として優れてるんかな、と思いそうだけども。最近、この手のお水関連問題を扱っている菊池誠氏のブログ等の諸サイトで読んだ事柄に拠ると、六角形のきれいな結晶ができるのは、いったん水分が気化してから再凍結してくっついていった場合だそうで。だとすると、蒸留してるのと同様の状態なわけだから、気化前の水質はあんまり結晶形態とは関係ないんじゃないかと。
 この水、米村でんじろう先生のあの水の減圧凍結実験で観察したらどう見えるんかな。とりあえず大雑把に予想するに、不純物が少ないほど結晶形成に邪魔が入り難いような気はするのだけど――だとすると、髪や肌に良さそうなミネラルもコラーゲンも諸アミノ酸もビタミンも多糖類その他保湿成分も何一つ入らない方が良いんじゃなかろうかと。まあ、本当のことはきちんと比較実験して検証してみないと分からないことだけど、現状では、結晶が綺麗にできる水が髪や肌に良いという証拠は何もないわな、と思う。
 それとも科学的根拠とは関係なく、気持ちの問題だからそれはそれでいいのかしら。するってえ、本当に望まれる美容院で使われるべき水は、蒸留水どころじゃない超純水か。