江戸東京博物館にて開催中のエルミタージュ展

 行ってみましたが、正直言って今一。
 以前東京都博物館だったかで見たロマノフ王朝展あたりと比べると、全然展示点数もインパクトも足りないですな。(いやロマノフ王朝展が凄すぎたとも言うか)
 ウェッジウッドに注文したという九百何十点で一揃いの食器セットなどはなかなか良かったけど、これも実は以前ウェッジウッド展(何年か前に三越あたりでやった)でもっと豪華に揃ったのを見たし、エナメルや宝石細工の嗅ぎ煙草入れなどは綺麗で豪華だったのだが、いかんせん点数が。
 と、いうのと、光り物はどうしても、ローマやフィレンツェで見た法王庁メディチ家の収蔵品と比べちゃうせいか。タイミングも悪かったんだけども。
 しかしその分を割り引いても、「エルミタージュ展」と銘打つにしてはエルミタージュの収蔵品は少なかった。美術品よりピョートル大帝エカテリーナ二世時代の歴史的背景を紹介、という感じだったし。ロマノフ王朝時代のサンクトペテルブルグ展、とかいう標題にした方が良かったんじゃないかね。
 あ、一点だけロマノフ王朝展より明らかに充実していたところが。売店に「オルフェウスの窓」と「女帝エカテリーナ」が揃って置いてあったこと。あれは非常によございましたよ、うん。――買っとくべきだったかな、「オル窓」。