「踊る大捜査線3 奴らを解放せよ」を見る

 映画の日なので。何見ようかな、てんでこれを。賛否両論ある様子だけども、小泉今日子が出てるそうなので。(1でのシリアルキラーぶりはちょっとすごかったですね。)
 うむ。小泉今日子はなかなか。そしてシリーズ前作からの引きのまとめ具合も。
 ただ後半に頻出する、情感を出したい演出なのだろうけど、妙な溜めや引っぱり具合が今一合わない。ベタな流れとはいえ途中までかなり調子良く流れてたのに、どうしてここでこんなに引っ張っちゃうかなあ、と。例えば青島がシャッターに向かって繰り返し攻撃をしかけるとことか。(熱い気持ちの表現、なのかもしれんけど、他にやることはいっぱいあるはずだし。既に管理職の彼はそんな空回りやってる暇はないはず)最後の方で説得がどういう効果を上げたのかも今ひとつ。短時間に改心(――まではいかずとも翻身を促す、か)させるような台詞なら、もっと犯人の心に刺さる、気の利いたのがいくらでもありそうなものだけど。
 あと、余計なものを盛り込みすぎた気もちょっとする。新湾岸署内に残された面々の前に現れる動物達、のあたりとか。あの辺なくして、新キャラの人物をもっと描いても良かったかと。

 ――で、これを機に新シリーズとか構想してるんでしょうかね。小栗旬演じるところの新キャラの造形などからしてそんな気がしますけども。
 ところで、エンドロールで滝藤賢一氏が出てるのに気づいて、えっ、どこで出てたっけー? と思ったら、何のことはない、中国からの研修生・王さんではありませんか! ばりばり出てたのに全然気づきませんでしたよ。いやてっきり、香港あたりから俳優さん連れて来たかと思って。や、確かにあの特徴のあるぱっちりした目は滝藤さんなんですが。
 なんかこの方も「怪優」の路線を歩みつつあるような。や、キャラが立っていい、という話でもあるか?;