横浜美術館にて「ポンペイ展」を見る

 以前BUNKAMURAに来たのを見てるし、どうなんだろ、と思いつつも、評判が良いようなので見に行ったのだった。
 結果として、見ておいて良かったと思う展示だったのだった。おそらくBUNKAMURAに来たやつとはまた出所orコンセプトが違うのだ。こちらはポンペイ市内のいくつかの邸宅や商家跡から発掘された品物を重点的にとりあげていて、当時の中間〜富裕層の暮らしぶりを見せる、という感じ。
 魚醤とおぼしき調味料の問屋に宣伝文句のあるモザイクがあったりとか(これはこの地方の名産で、各地に売り出してひと財産作ったらしい)、闘技場もあるポンペイの街では健闘士は大変人気者で、健闘士の小さな陶製人形を贈り合うのが新年のならわしだった、とか、多くの家で祭壇に同じような神像を飾っていて、この時代や地域の流行と言うか慣習になっていたらしい、とか。ローテクなりに、結構愉しげな良い暮らしをしていたらしいのが色々と見て取れるのだった。――で、その大半が、溶岩に飲まれて酷い死に方をしたわけだけどね。
 しかしほんとはこの展示、「テルマエ・ロマエナイト」の割引企画の時に見に行くつもりだったのだが。横浜美術館では、先々週と先週の金曜日夜に、「テルマエ・ロマエ」単行本他の指定品目を持って行くと割引価格で見られる、という企画を開催していたのだ。
 私は結局仕事の上がりが間に合わず断念したが、ポンペイ展の前にこれを読み返して行くのはお勧めである。古代ローマではごくごく富裕層の贅沢だったという個人風呂の設備も、健闘士のストリジルセットも展示されてるし。

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)