森アーツセンターギャラリーにて「ヴァンクリーフ&アーペル the Spirit of Beauty」展を見る

 宴会のために六本木に回ったら、駅から六本木ヒルズへの通路の広告でこの展示をやっていることを知って、あっさりトラップされたのだった。宝飾品には弱い私であった。
 展示内容はというと、オリエンタル趣味の影響が強いか、というのをまず感じる。カルティエあたりに似た感じのデザインが多い様子だったが、カルティエほど跳んでもいないような。 しかしそれはそれとして、貴石をふんだんにエレガントに並べた工芸品はやはり美しいのだった。芸術性を高めた、というよりは、服に合わせて着用できる範囲で考えた、という印象もあるけども。
 でもおそらく、両方必要なんでしょうね。デザインがぶっ跳んでる訳じゃなくても、細かい細工になんか泣きそう、というところは多かったし。カルティエに似てる、と見えるデザインもおそらくカルティエだけに似てる訳じゃなくて、その時代の流行だったんじゃないかな、と。
 しかしすっかり宝飾品に魅了されたもので、図録も購入して出る。あああ、貧乏なのにっ;
 とはいえ会場売店には、時計とか宝石とかに特化した洋書が2万いくらという価格で売られていたし、この図録も本の造りを見ていたら、この価格は妥当もしくはお買得では、という気になって来たのだった。