東京国立博物館にて「皇室の名宝―日本美の華」を見る

 これも評判の展覧会で、見ておかねば、と思っていたのだった。1期と2期に分かれてて、展示品はその間で総入れ替えだそうである。1期の売りは狩野永徳筆『唐獅子図屏風』と伊藤若冲筆『動植綵絵』等で、11月3日までなんである。 そんなわけで、いそいそと出掛けて行ったのだった。この辺の時代の作品は好きでしてねえ。『動植綵絵』の大半は一度見てて、図録も持ってるんだけども。
 いやいや、堪能しましたよ。もうミーハー(死語?)に。まず前半部、江戸時代の絵画作品群に、唐獅子可愛いよ唐獅子、とか、若冲め鶏好きにも程があるぞくのくの、とか、応挙のとらは相変わらずかわええの、巨大ギョロ目スコティッシュフォールドかよ、とか、おや応挙風の仔狗は山口素絢も描いているのか、後足で耳の後ろなんか掻いててむちむちねっ、とか。で、色々わきゃわきゃ見た後、北斎の西瓜で前半部は締め。
 後半は、明治以降に明治天皇の下命で製作された品や、博覧会・品評会等に出て皇室への買い上げ品となった美術工芸品で、若冲や応挙に比べたら重要度は低いかな、と思ってたんだけども、実際見ると侮り難し。菊蒔絵の棚の金具に泣きそうになったり(ものすごく来細かくて美麗なんであるよ!)とか、高村光雲の木彫が、くそー動き出しそうだ体温ありそうだ、とか。
 そんなこんなで歩き回りつつも、「皇室の名宝」は夕方まだ明るいうちに見終わったんだけど、折角だから閉館時間まで回っとこう、と入った本館2階を、結果的に一周以上歩き回ってしまったのだった; くく、明日の足の様子が不安だぜ;
 そんなこんなでがんがん歩き回って、地下ミュージアムショップで図録(1期・2期各1冊ずつ)を購入して帰ったことであった。
 さて、2期のチケットをどこで入手するかな……金券屋に出てるかしら……

参考:展覧会公式サイト