横濱開港150周年記念イベント『開港博Y150』を見に行く

 どうしようかと思っているうちに結局最終日に行ったのだった。
 ええと、蜘蛛型ロボット「ラ・マシン」の公演が大変良かったです。というか、これだけが良かったと言うか。このため日中に1回と、夜の最終回と、2回の公演を見てしまいましたよ。あれは機械そのもののすごさよりも、動作のパフォーマンスを見せるものなんでしょうな。
 この蜘蛛は自立型のロボットではなくて、胸の下に後ろから延びたアームで大型フォークリフト様の重機が支えてる構造になっている。本体には7、8人の「パイロット」が搭乗するようになっていて、それぞれが脚と顔と腹を操作するらしい。なのでどちらかと言うと、巨大傀儡というかそういうもの。
 で搭乗者とは別に一人、蜘蛛の正面に立って踊ってる演出家/コンダクター氏がいるわけです。夜の公演で遠目で見ていたら、一緒に踊ってるというか、猛獣使いのような様子でしたな。前脚にキスしたりもしてたし。(よく考えると相当重量のあるものだから危険な動きかも)

 しかし、入場者数は最後まであんまり震わなかったらしい。そらそうだろう、当日券2400円で出し物があれでは。加えて会場が半端に分散してて分かり難いし。
参考:開国博Y150閉幕、巨大クモ深い眠りに

 横浜市は総額157億円の開催費用のうち82億円を負担しており、期間中に任期途中で辞職した中田宏・前市長の責任を問う声も上がっている。

 そうなんだよねえ、企画した市長はもう辞任しちゃってるんだった。
 ところでこの関連情報を見ているうちに、ラ・マシンのあの蜘蛛型ロボットはこのイベントのために購入した、という情報が。
 えー、フランスのパフォーマンス集団で持ってるのを貸してもらってるんじゃないの? イギリスでも公演してたやつを持って来たんでしょ?
 ――と思ったら。どうやらイギリスはリヴァプールでイベントに登場したのとは、微妙にデザインが違う様子。
参考:“COMPAMY La Machime" 英国リヴァプールでのイベントに、2008年9月に登場したもの。(Y150の初日には2機の蜘蛛ロボットが登場したそうなので、初日のみで去っていったもう1機が多分これ)
 まあ、これだけでは購入か貸借かまでははっきりわかりませんけどね。もしほんとに購入なら、たびたび出して動かして見せればいいのに、と思いますよ。ラ・マシンはフランスのパフォーマンス団体によるものだそうですが、パイロット達はほとんど指導を受けた日本人だったみたいだし。動かすための人材や資金・場所を確保して、公演に関する権利問題なんかもクリア出来れば、今後も横浜の目玉になるんじゃないかと。
 ラ・マシン単独での公演でもちゃんとしたお仕事になるように、所有・管理の責任者が追々考えてくれれば、と思いますね。