江戸東京博物館にて「写楽 幻の肉筆画 ギリシャに眠る日本美術〜マノスコレクションより」を見る

 かねて見ようかどーしよーか、と思っていたら最終日になってしまったのだった。まあ結局見たんだけど、見ておいて良かったかなと。
 というのは、ほとんどの展示品は版画で、中には見たことのあるような絵もぽつぽつあったんだけども、同じ絵でもこちらの方が発色が妙にいいのだった。紫とか赤とか、他の版では褪色してるような色もきっちり出ていたり。よほど外気に触れないようしまい込まれてたか、ギリシャの気候が合ったのか。
 それと、写楽をタイトルに持って来て写楽写楽がと宣伝してたけども、実際見てみたら、展示作品は江戸期のかなり広い範囲の作家に渡っていた。北斎の「百物語」も5枚がきっちり揃って出てたりするし。――どーしてこういう構成だってもっと言わないのよっ;
 そういうわけで、見るのを迷った割には閉館まで堪能し、図録も買って帰る。いや、うちにも多分どっかに、同じ絵を収録した浮世絵展の図録があるんじゃないかと思うけどね;