国立新美術館にて「ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ」を見る

 これは懸案。来週末までで終わりと言うことで結構人が出ていたけども、新美術館はフロアが広いのでぎゅうぎゅうという感じはなし。
 ただし宝飾品は展示物が小さかったり細工が細かかったりするので、ガラスケースの前に行列ができるのだった。
 ラリックも何か展示があるたびに見て回っているので、どこかしらで見た品物がずいぶんあったのだが、それでも初めて見ると思しいものがあるのだった。むう、どうやって提供してもらったんだろ。「個人蔵」とある宝飾品もかなりあって、どんな個人だよー! とじたじたする。いやまあ、個人で大事にして下さってみせて下さってありがたい限りではありますが。
 宝飾品やガラスのラリック作品だけじゃなくて、ラリックのアクセサリをつけた当時の流行のドレスや、カーマスコットの部屋には鍋島家(元佐賀藩主のお家で20世紀初頭当時は相当先進的な富豪ですな)で購入したクラシックカー・イスパノスイザなんかも一緒に展示されている。これは面白い。
 しかし新美術館は足下から吹き上げる冷房で冷えるのが辛い。図録だけ買って会場を出てから、2階のヴォーグ・カフェでコーヒーなぞいただいてようやく一息。偶々隣のテーブルに座った年配の女性達はアイスコーヒーを頼んでたのだが、注文の時点でちょっと「いやそらやめたほうがいいんじゃ」と思ったことであった。なぜなら私が座っていたソファ席の下からも冷風が吹き上げていたもので。あの方達は冷えてお腹壊したりしなかったろうか。