国立西洋美術館にて国立西洋美術館開館50周年記念事業「かたちは、うつる -国立西洋美術館所蔵版画展」を見る

kazume_n2009-08-16

西洋美術館のサイト内、もう一つの特集ページ
 かねて気になっていたのだか、いけねえ最終日だ、ということに気づいて慌てて見に行った。常設展とは別企画かと思っていたら、券売所で聞いたら常設展と同じチケットで両方見られるとのこと。6月に見たルーブル美術館展の時に後で使える常設展チケットをもらっていたので、これで見られたのだった。
 なんで気になってたかというと、まずポスターがデューラー「メレンコリア」だったこと、それから先頃明治大学佐藤亜紀氏の特別講義で見たゴヤの「戦争の惨禍」が何枚かあるというので。
 まあほとんど白黒の版画なのでぱっと見た目は地味なのだが。細かい線で陰影をつけてあるのが迫力を生んでいる様子。デューラーなど古い時代の作家は特にそんな感じ。一方ゴヤあたりは、線はかなり荒いんだけども、そのせいで陰惨だったり薄暗かったりする印象を強まっていたり。

 版画展の後に、改装した常設店の方へ回る。かなりレイアウトも変えてるのね。入り口付近はもう一つの50周年記念展示「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」のスペースになっていた。なんか同じ建物でも、建設当初とは随分印象違いますなあ。増設したり用途が変わったりするだけでこうか、とも、
 常設展ではほとんど見慣れた作品を見直したのだけども、いくつか新規購入品もあったのだった。(ハンマースホイも1点購入してましたな)しかしあまりの充実ぶりに、歩き回ると結構な運動量になってしまう。かなり時間はあったのだけども、常設展内の版画の部屋は回り損ねたな;

 閉館間際まで歩き回った後、売店で「かたちは、うつる」の図録を購入して帰る。