「ウェディング・ベルを鳴らせ!」を見る

 懸案のエミール・クストリッツァ監督最新作である。上映している渋谷シネマライズは日曜の最終回が割引になるのである。
 やあ、ウンザ・ウンザ音楽全開のスラップスティックでありました。
 主人公はまだまだ子供子供しているのだが、結局押しの一手(と、悪徳ビジネスマンの魔の手から救い出した勢い、か)でなんのかんのの末にヒロインをものにしてしまう。どさくさにまぎれて結局結婚式も挙げてしまう。(あれは法的にはいいのか、ECでは?; セルビアの田舎にそんなものは通用しないのか?)
 結構酷いこともしてるのだが、おばかだ。悪徳ビジネスマンなんかどこに出しても恥ずかしい変態だし。

 ところでこの映画を見るに、クストリッツァ監督のご子息・ストリボル氏は、これは七光りとか巻き込まれてとか言うレベルでは既にないんでしょうな。バカで粗野だが妙に義理堅く情にもろいハゲの大男を楽しそうに演じておられるし、今回は、あのがしゃがしゃいう愉しげなBGMも、彼のバンドの演奏なんだそうで。まあ、もう良いお年なんだろうし、彼は彼で父親の名声とは別にファンを獲得しているのでしょうね。
 ちなみにサントラはこちら↓。

Promise Me This

Promise Me This

 カバーはヒロイン・ヤスナを演じたマリヤ・ペトロ二イェヴィッチ嬢の笑顔でございます。この女優さんもクストリッツァが掘り出したんだそうですが。
 しかしこういう評判も、日本ではなかなか聞こえて来ないのが哀しい。