サントリー美術館にて「宗祖智証大師入唐求法帰朝1150年記念 国宝 三井寺展」を見る

サントリー美術館のサイトのページはこちら(タイトルに「狩野光信没後400年記念」が加わるらしい)。

 ええと、お仏像にはそれほどのこだわりはないので、まあ国宝とか秘仏とか来るらしいから一応見ておこうか、くらいで出かけてみたのですが、思いのほか良かったので、結局図録も買ってしまいました。ああもう、高いし置き場も困るからちょっと控えようかとか思ったのに!
 まあ夜に行ったら週末夜間割引とかで700円で入れてしまったので、それでつい気がゆるんだ、ということもあったかも; しかし夜のサントリー美術館はお薦めです。水曜〜土曜は20時まで開いてるし。
 しかしそれにしても、お仏像侮りがたし。平安時代後期とか鎌倉時代とかの作でも随分繊細優美だったりするものですなあ。展示の一番の目玉として宣伝に出ている不動明王像(黄不動)はそれほど激しい感心もしなかったんだけども、千手観音とか如意輪観音像の艶かしいこと。3体出ていた毘沙門天像なども端正でよろしい。鎌倉時代あたりまでの掛け軸がかなり傷んで見づらくなっていたのは哀しいところですが、狩野光信を中心とした襖絵などもよろしい。襖絵でも持って来れなかった分については複製が展示されてるんだけども、これだって相当綺麗だし。本物についてはライティングが3分ごとに替わるという工夫もあったりして。
 しかし展示品の入れ替えとか、展示に持って来れない分まで図録やグッズには使うとかいうのは卑怯なような嬉しいような。いややっぱり卑怯なのか?;; まんまと買わされてしまったし。
 そんなこんなで1時間ばかりも堪能して出て来たことでありました。ここのショップのグッズはなにかと誘惑がかかっていけませんなあ。会場内の売店には三井寺のグッズも並んでたし。値段も値段だから、そう簡単に買わないけど。
 次は多分月末からの「まぼろしの薩摩切り子」展ね。