日本橋高島屋にて 「ガレ・ドーム・ラリック展」を見る

 夕方到着したので、見るだけの時間があるかどうかと思ったのだが、なんとかなったのだった。しかも閉館1時間前だと入場料が半額になるのだった。
 ガレやドームあたりの展示品の多くは、ポーラ美術館のものらしい。ガレ・ドーム・ラリックの他に、ティファニーと、その他同時代のヌーヴォー〜デコ系統の工芸品・宝飾品・服飾資料(扇子やドレス、バッグなど)も置かれていた。
 面白かったけども、ガレの不透明な被せガラス等が重層してるようなタイプの作品は少なくて、透明ガラスにジャポニズムアラベスクな唐草模様が入ったようなのが多かった。こういう透明なのは比較的初期〜中期の作品に多いんじゃないかと思ってたんだが、年代の注釈を見るとそうでもなかったらしい。しかしガレもドームも、ふんだんに金線の流麗かつ繊細な紋様が描かれてたりしてしばしじっと眺める。魂が抜かれたような状態である。
 更に先に行くと、数点のティファニー(オパルセントガラスの金属光沢がぺかぺかしてるやつね)とラリックのガラス器、それと作者不詳のものも含めて同時代の宝飾品が何点かある。作者不詳の蜻蛉型のブローチや、オパールをあしらったブローチなどを、魂を抜かれたように眺める。
 その後にはラリック等による香水瓶や化粧道具セットのコーナーがあったのだが、それらをつぶさに眺める時間が既になかったのは言うまでもない。ちっ。
 とりあえず図録を購入して帰ったことであった。