ミューザ川崎シンフォニーホールにて「Joe Hisaishi Concert Tour ~Piano Stories 2008~」を聞く
しばらく前にYoutubeでいくつかライブ映像を見て、なんだか久石譲熱がぶりかえしていたところへe-plusからダイレクトメールが来たもので。つい。
まあ丁度「ポニョ」と「おくりびと」がヒットしてるところでもあるし、いいタイミングでございましたよ。
ところで予備知識を入れないで会場に入ったら、驚いたのが、オーケストラじゃなくてパーカッションとハープとストリングスに久石氏のピアノという変則変成で、弦が、コントラバス一人とチェロ12人だったのだった。いや、「おくりびと」の音楽のインタビューでそんなことを言ってた気もするけども;
聞いていると高音部なんか辛そうで、「こりゃ無理せずヴァイオリンで弾かせた方がよかったんじゃ;」てところもありましたが、まあ問題というほどでもなく。流石にプロだわ;第一線のチェロ弾きのみなさまですわ;
それと、久石作品の特徴として、不協和音が混じっても、ミスタッチなんだか元々の譜面通りの指定なのか、あるいは承知の上でやってるアレンジなのか、が分からないというのがある。(ヲイ;)いやその、心地よいキャッチーな和音だけじゃなくって、む?、と引っかかるような不協和音を混ぜてみるってことを時々やるんですってば、この方は;
今回の演目は以下。
- Oriental Wind ご存知サントリー「伊右衛門」CM曲
- Moonlite Serenade 〜 Silence
- Bolero
- a Wish to the Moon 以前「一番絞り」CMに使われてたはず
- Departures(「おくりびと」より) テーマ曲・挿入曲のメドレー
(休憩)
- 夢の星空
- Spring 以前「進研ゼミ中学講座」のCMに使っていた曲。「Summer」と同コンセプトのシリーズ曲で、いつか秋冬も作りたいとのこと。
- Zai-Jiang ここまで3曲ピアノソロ。
- The End of the World 仮題"After 9.11"として作っていたという組曲。特有のリズムを下敷きに、イスラム圏音楽やニューヨーク・ジャズの旋律も盛り込まれている。重い。
- Movement 1
- Movement 2
- Movement 3
- Women 「レリアン」CM曲
- la pioggia
- 崖の上のポニョ
- Les Aventuriers
- Tango X.T.C
(以下、アンコール)
「ポニョ」はマリンバを多用して、弦には全員ピチカートでやらせたのだった。
しかし実はというと、一番良かったのはアンコールの「Madness」なんじゃないかと。他の観客もほとんどそうだったんじゃないかな、一階席なんかスタンディング・オベーションだったし。
ちなみにこの曲↓。
とりあえず個人的に、こういう調子の良いリズムに不協和音が配合されたような捻ったコード進行が乗ってるのにはちょっと弱い。実は世の中で一番受けてるキャッチーな映画テーマ曲より好きかも。
ところでこの曲どっかで聞いたような、と思ったら、Youtubeのコメント見ると「紅の豚」の挿入曲なんですな。ああ、飛空艇のドッグファイトのあのへんか、と思い出した次第。(や、新造した飛空艇の離陸離水までのあたり、かな?)
- アーティスト: サントラ,加藤登紀子,久石譲
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