マクロスFが

 終わっちゃったよ、しくしくしく。
 あの展開からどうやってまとめるよ、と思ったが、一応設定/伏線は一通り回収してるようだし、強引だが着地はさせているようでよかったよかった。(具体的な形で回収されてないのは、SMS社長の「もうじきあなたに会える」くらいか。ロケットの中の写真だけでは真意は取り難い。)
 それはそうと、映画化はTVシリーズの話を描き直すものになるのか、それともこの後の話になるのか。それからあの最終回のメドレーはCDになるのか、など気になる。
……
 ち、畜生っ! 思うつぼだッ!

マクロスFO.S.T.2 「娘トラ。」

マクロスFO.S.T.2 「娘トラ。」

 終わったところで、つらつらと設定について疑問/雑感。ネタバレなんで畳みます。

  • シェリルの素性について:「形見のイヤリング」からして、24話でキャシーが調べて話していたマオ博士の孫というのがそうなんだと思うけども、そうするとフォールド鉱石のイヤリングを遺した母のこととか、V型感染症に罹った経緯とかもいろいろ設定がありそう。それがどうして引き取り手もなく道端でゴミをあさる羽目になったのか(がんがん金かけてつくった宇宙船内都市なのに、そういう浮浪児がいるって、ギャラクシーてどういうとこだったのや;)また、グレイスはどの程度シェリルのことを知っていて引き取ったのか、とか。放り出したりまた手元に置いて研究/陰謀に使ったりとか、ちょっととりとめがないぞ。
  • ランカの母は、どうして「アイモ」の歌とその意味を知ってたんだろか。このひともV型感染症で意識していてフォールド波で歌えたんだろか? でも普通に感染したはずだからウィルスが脳に回って命に関わる筈だし終盤のシェリルの様子からすると悶絶の苦しみがある筈だし、進行を止めるためには薬(ウィッチクラフトなんたらね)で抑えてなきゃならないけど、そうするとヴァジュラとコミュニケートできるほどのウィルスは保持できない筈なのだが。直接コミュニケートはできないけど、マオ博士他のプロトカルチャー研究の結果から、知識として知ってたということ?
  • フォールド鉱石のイヤリングを着けられただけのアルトと二人の歌姫が話ができたのは何故だ。作話上のご都合主義という面をとりあえず置いて置いて考えると、フォールド波での通信にはグレイス他ギャラクシーご一行のようなインプラントか、ランカとシェリルのようなウィルス感染によるインタフェイスが要る筈なのだが。インプラントの可能性はまずないだろうから、アルトも自覚症状はない程度に感染してたってことだろうか。考えてみれば感染の機会は何度となくあったのだ。二人のヒロインは物語の始まる以前から感染者だったわけだし、アルトは二人の両方とキスしてるのだから。(あるいは22〜24話あたりの段階でシェリルとは肉体関係もあったかもしれんが)
  • にしても、「体液感染だから感染力は弱い」「致死的だが投薬で進行は抑えられる」とかいうV型感染症の設定は、考えてみるとまるでHIVでは。まあ近年ではHIV感染者も、ちゃんと治療を受ければ普通の日常生活が送れるのだ、ということを偏見なくきちんと踏まえていると考えれば、むしろ画期的ではあるが。
  • ええと、ステージ上でシェリルやランカが歌ってる間に一瞬でお召し替えするのは、ホログラムかなんかによるCG演出だと思ってたんだけど、今回25話のAパートで「歌でランカの目を覚まさせるんだ」とかアルトに言われて「ノーザンクロス」歌うのにお召し替えした紫のビスチェドレス(オープニング「ライオン」で着てる奴)は、エンディングでヴァジュラの星に降り立った時もそのまま着てましたなあ。あれは一体??(ちなみにランカは捕らえられた時と同じ白のキャミソールドレス)まあ25話は時間軸を色々端折って早回ししてた感じでしたから、バトルギャラクシーとの戦いに決着が着いてから星に降り立つまでの間にいそいそお召し替えしたのかもしれませんが。