Bunkamuraオーチャードホールにてジェイク・シマブクロ"Music Is Good Medicine"JAPAN TOUR 2008
ふへへへへへ、行って参りましたよ。超絶技巧ウクレレ奏者ジェイク・シマブクロコンサート。妙な日本語を話す地味でふつーの、ちょいとシャイだが軽いノリのあんちゃん、に見えて、一度ウクレレを爪弾かせたらそこらのギタリストが裸足で逃げ出すちう達人ジェイク・シマブクロのライブ。
この方の生演奏は何度か聴いているのだが、本人がメインのちゃんとしたライブは初めてだったのだった。
で。演奏が凄いのは知っていたが、行ってみて驚いた。一時間半ちょっとだから短めではあったのかもしれないが、一部構成だったの。休憩なし。最初の4、5曲はバックバンドも入り、途中の1曲とアンコール2曲目にはゲストで旧Def TechのSHENが登場してボーカルを務めたのだが、その他はほぼずっと一人で弾きっぱなし。しかもいわゆるハワイアンのてろれんとゆったり弾く曲は1曲もないの。ゆったりした曲でもものすごい装飾音符とか入ってんの。
そもそも、「ただはじいてる」て感じの音が全然ないのね。あの小さな楽器はこんな情感豊かな音を鳴らすモノだったか?という響きで。知らずに聞かされたら、エレキギターかなんかかと思うような演奏もあり。ま、アンプは使ってるんですが。
公式ファンサイトによると、演奏曲目は以下の通り。
- Trapped (solo)
(band set)
- Me & Shirley T / Rainbow
- Sunset with you / Don't Break Your Heart
- Sand Channel
- Hula Girl (映画「フラガール」メインテーマ)
- My Dream - featuring SHEN
(solo set)
- Gently Weeps
- Piano-Forte
- In My Life / 見上げてごらん夜の星を
- さくらさくら
- Variations / Let's Dance
- YEAH.(Purple Haze.Drum solo)
- Five Dollars Unleaded
- 3rd Stream
- Orange World
<encore>
- Coming Home - featuring SHEN
- 一期一会
- Crazy G
や、ジミヘンとかジョージ・ハリスンまでやっちゃうっていうのは、ロックの影響も存外大きいんでしょうなあ。「フラガール」のテーマは実はちゃんと聞いたのは初めてだったのだが、ハワイアンというよりはカントリーっぽい気がする。実は「ハワイの曲」というよりも「常磐の女の子達の曲」ということなのかも。
途中でやった「さくらさくら」は、琴のようなアレンジにした、とMCで話していただけあって、鳴り方が硬質になっているのだった。やあ同じ楽器でも――ずっと一本のテナーウクレレをずっと弾いていたのだ――まるきり違う印象にできるもんだな、と驚くことしきり。
しかし音楽はいんだけども、彼の日本語は――いや、あれもお愛嬌とは思うが……; しかし、一体誰が「ヨロシクオネガイシマブクロー!」とか「ちょっと抹茶クダサイ」とか教えたのだろう;「ヤノアサッテ!」とか、妙に気に入っていた様子だったが;
そして途中SHENが舞台に登場すると、英語日本語交じりのジェイクに、白人のSHENがよほど達者な日本語で話しかける、という妙な図が現れたりするのだった。いや、経歴を考えるとそういうこともあるだろうけども;
アンコール2曲目では客席まで降りて弾いて歩き、3曲目でちょいちょいと促すというと、それまで大人しく聞いていた観客はほとんどが立ち上がったのだった。なんだー、いいんだったら早い内に立ちあがっとくんだったか? というくらい。で、激しく盛り上げて弾きまくった最後は、クラッカーが銀色のテープなんか打ち出して、終幕となったのだった。――仕込んでたんかい! 楽しいからいいけど!
今回のライブでも何曲か弾いた、彼の新譜はこちら。と、インタビューの本も出ているそうだ。会場では買わなかったけど、どうするかとちょっと検討中。
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