Bunkamuraギャラリーにて「万華鏡展 Kaleidoscope ―光と影のシンフォニー―」を見る

 先だってミレイ展を見たときに開催予告を見て、確か開催期間が短いんだったよな、と気になっていたもの。Bunkamuraギャラリーだと入場無料で売り物を展示しているわけだが、今回展示されている万華鏡や、同じ作家さんの手によるアクセサリなどは、いずれもだいたい数万から数十万円のオーダーの価格なんである。ようやくじわじわとインテリア等として知られ始めているようだが、これは美術品とか高級工芸品の類ですな。
 これだけたくさんの万華鏡を覗いてみる機会もなかなかなかったのだが、万華鏡と言っても正三角形のパターンがどこまでも連なるという見え方をするものばかりではないんですな。むしろ細長い三角形が円形に並ぶパターンなどのが多いかも。1つのパターンはスリットから見えるビーズなどのごく一部を切り取って見せるので、連続模様になると全く別のものに見えてくるという。
 あるいは電源を設けてグラスファイバーを光らせるもの、オルゴールを仕込んであるものとか、覗いて見えるパターンよりも外装部分の美しさ、豪華さや奇抜さに凝ったらしきものもあるのだけども。理想的には覗いて見えるパターンと外観と両方が共通/協調したイメージで優れているのがいいんだろうけど、どちらか一方に先鋭化することもままあり、らしい。
 1つ自宅に置くとしたら、やっぱり外観はできるだけシンプルなやつだろうか、などと考えるも、まあここは買わないで帰る。安い物では数千円からのペンダントタイプやストラップタイプなどもあったのだが、小さくなるとさすがに視界や変化パターンも限定されてるらしいもので。
 いつか予算と置き場の余裕ができたら……と考えないでもないが、現在の書籍による自宅空間の侵食を鑑みるに、まあ将来的にもそういうことはないであろう。おそらく。もし買うとしたら、プレゼント用に、かなあ。それも相当特殊な、とりわけ気合いの入った場合になるだろうけども。