南の島の情事

ゾウガメの「ロンサム・ジョージ」、長い独身生活に終止符か(ロイター)

ピンタゾウガメの最後の1頭とされる雄のゾウガメ「ロンサム・ジョージ」が、子孫を残すことに成功するかもしれない。飼育所の職員が21日に明らかにした。
 ロンサム・ジョージは過去36年にわたる飼育所生活で、繁殖活動にほとんど関心を示さなかったが、ペアリングが試みられている2頭の雌の片方と最近になって巣作りをしているという。

 めでたいことだけど、どういう心境の変化だろうか。36年目にしてやって来たモテ期?(て、相手は古馴染みの彼女、の一人、な訳だが)
 しかしピンタゾウガメなるガラパゴスゾウガメの一亜種(あるいは種?)の最後の生き残りだから「ロンサム・ジョージ」なんであって、ペアリングのお相手も厳密には近縁亜種のゾウガメなんだよなあ。それぞれの亜種間で五体満足/生殖可能な子供が産まれるほどに近縁かどうかは、実際に繁殖させてみないと分からないだろうし……ほんとに次代繁殖までいくかなあ。
 そのへんは爬虫類の生殖系の大雑把さに期待するとしても、下手すると、子供は産まれても全く精核を必要としないで雌性発生しちゃう場合もあるしなあ。(まあこういうことが起こるのは概ね魚類での話で、カメで聞いたことはないけども;)

 それはそうと、

推定年齢60─90歳のロンサム・ジョージの生殖能力は、繁殖には問題ないとみられている。

 ……そうなの?;
 いや、ゾウガメの寿命は百数十年と聞くし(例:サンタクルスゾウガメのハリエット嬢、享年推定175)、天命からしたらまだ折り返し点くらいなんだろうけども。ヒトで言えば50代くらいか?
 むむう、ヒトの世でも、このジョージ氏のロマンスにあやかりたいと考える人々がいそうな。