東京ドームシティはJCBホールにて、エミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラのライブを聞く

 なんのかんの言って初来日公演なんだそうである。
 この会場のJCBホールというのは、できたばかりの新しいコンサート・ホールなのだが、平らなアリーナ席を円筒形に囲んでバルコニー席が三楷だかまであるという造りなの*1だった。
 で、ライブの様子をかいつまんで言うと、

  • 最初から総立ち。アリーナ席誰も座ってない。
  • おじさんたちが楽しそうにバカをやる
  • 歌い続け鳴らし続け踊り続け
  • ヴォーカルの「デヴィッド」(「ボウイ」や「ベッカム」を名乗る)氏は何度か客席に降りていって歌う。そこらの女の子と踊ったりもする。
  • ステージに呼び上げて客いじりもする。軒並み若い女の子
  • 「びっくり人間」ショーみたいなこともする。やあ、ヴァイオリンやギターって、あんな風にも弾けるんだなあ。(ないない;)
  • 「三大テノールごっこ」なんかもやる。ヴォーカルの両脇に立ったのはアコーディオン奏者とヴァイオリン奏者の筈なんだ、なんであんな美声で歌も巧いのや; もしかしてセルビアあたりのロマ音楽の人々は、何の楽器をやっていようとあのくらい歌える方ばかりなのか。おそろしやおそろしや;
  • 「休憩なしだとは思わなかった」と言ったら同行者に「休憩なしとは思ったけど2時間とは思わなかった」と言われた。なんて元気なんだおじさんたち。肉食ってるせいか。冷戦と内戦をくぐり抜けた経験からか。

 そういうわけで興奮しまくり、汗だくになって手を痛くした2時間半でございました。しかしマニアックなジャンルの音楽と思ってたら、 どっから湧いて出たのだ、という大入り満員。しかも観客全体が異様にノリが良いし、その割に平均年齢は高そう。学生さんらしき顔はほとんど見あたらない。
 普段何してる人々なんだろな、と思ったり……まあ、お互い様か;

*1:後で知ったが、座席フロアが可動でレイアウトを変えられるらしい