「秘密〜The Revelation〜」第7回「見えない顔」を見る

 完全アニメ版オリジナルエピソード。
 被害者の記憶映像を覗いてみたら実は――というあの設定は、随分と面白そうだったんだけどなあ。それが何に拠るのか、とかどういう影響が出るのか、とかをさらっと流しすぎなような。あの設定だけで、もっと何か厭だったり哀切だったりする情感を盛り込めそうな気がするのに。
 実際に描かれてる感情はというと、息子との確執はともかく、妻はひどく悲しんで傷ついている様子なのも、考えてみればおかしな感じ。被害者の孤立感・虚無感は相当なもので、ほとんど家族の顔も見ないくらいなのに。――いや、夫婦の間ではそういうこともありうるだろうけど、それはそれで見逃せない重要なドラマのポイントなんでは。それと、運転手の証言も、途中で話を聞いたときと後日のコメントでは全然印象違っちゃってるし。
 で、この話のキモになってる少女との関わりも、なあ。ああいうオチにまとめるにしても、なんか膨らまし足りないような。序盤でわざわざ母親との確執を臭わせながら、それも何にもしないで流しちゃうというのも拍子抜け。母親あんなに出す必要ないじゃん。
 そういうわけで、今回もなんかこう、隔靴掻痒な感じなのだった。

 ところで今時は、飛行機の機内で世話をして下さるあの方達のことを「スチュワーデス」と呼ぶわけにはいかんのだろうか。「客室乗務員になる!」という台詞がなんだか回りくどくて、違和感があったのだが、他に言いようもないかなあ。「キャビン・アテンダントになる!」の方がまだ――と考えたけど、これはこれで馴染まないか;